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令和4年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2022-09-08
令和4年第3回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2022-09-08

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  1. 山武市議会 2022-09-08
    令和4年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2022-09-08


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(能勢秋吉君) おはようございます。ただいまの出席議員は19名です。定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。  これより、本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申合せにより、配付の一般質問通告書のとおり、会派もしくは個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、さんむ21、石川和久議員の代表質問を許します。  石川和久議員、御登壇願います。  石川議員。 3 ◯8番(石川和久君) 皆さん、おはようございます。議席番号8番、会派さんむ21、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、さんむ21を代表いたしまして、質問させていただきます。本日、久しぶりのトップバッターということで、少々緊張しておりますけれども、よろしくお願いいたします。  執行部の皆様には、ぜひ前向きな御答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず、行財政改革についてお伺いします。  地方分権が推進される中、少子高齢化や高度情報化の進展、多様化する市民ニーズなど、地方自治体を取り巻く環境は、目まぐるしく変化しております。  また、地方分権の進展に伴って、地方自治体は、自己決定また自己責任の下、自主性を発揮しながら、地域における様々な課題を解決するための取組を積極的に推進していかなければなりません。  人口減少、少子高齢化、デジタル化、コロナ禍がもたらした社会変革、これからの行財政運営は、時代の変化を踏まえた制度や施策、事業を展開していくことが求められます。  そこで、市長に伺いますが、これからの行財政運営において、市民サービス向上には、何が重要であるとお考えでしょうか。お伺いします。 4 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
    5 ◯市長(松下浩明君) さんむ21、石川和久議員の代表質問にお答えさせていただきます。  行財政改革について、これからの行財政運営において、市民サービスの向上には、何が重要であるかとの御質問でございます。  私は、山武町長時代から、市町村合併は、最大の行財政改革であるとの考えから、この4町村の合併を進めてまいりました。これまで山武市集中改革プランや山武市行政改革大綱に基づきまして、組織の見直し、職員定数の適正化の推進、施設の統合、指定管理者制度の積極的な導入、行政評価制度の充実などは、市民サービス向上の視点や行政経営の視点はもとより、財源確保にも大きく寄与したものと考えております。  そして、行財政改革に一定の進捗が見られたことから、行政改革の視点を第2次総合計画に組み込み、さらに一層の推進を図ってきたところでございます。  しかしながら、議員に先ほどおっしゃっていただきました、人口減少や高齢化がさらに加速することが想定される本市では、ますます財政が厳しくなる一方で、大型の事業も予定されておりまして、一層の財源確保、人材育成、行政の効率化が求められると思っております。  また、多くの市民の皆様の声を反映する、そして、積極的に参加していただけるような新しい市民自治の在り方や人口減少社会に向けての行政運営の課題・解決策として、広域連携の強化も図っていく必要があるものだと考えております。  以上でございます。 6 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 7 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  先ほど御答弁がありましたとおり、これからの多様化する社会では、新しい市民自治の形が求められる。そこには、やはり国の制度の下の政策だけではなく、地域に合ったニーズを把握した政策の展開が必要であると、私は考えております。国制度の下の政策だけではなく、市民のニーズを的確に把握した創意工夫ある独自の政策が求められるわけでございます。  そのためには、先ほども答弁ございましたけれども、新たな財源の確保が必要不可欠でございます。財源の確保というと、まずは、財源を増やす施策、そして、もう一つは、市税の徴収であると、私は考えております。行財政改革としては、まずは、この2つにメスを入れることが大事ではないかと思うわけでございます。  そこで、財源を増やす取組と税の徴収について伺います。市の財政状況は、人口減少による市税の減少、また、普通交付税における合併算定替特例の終了や少子高齢化による扶助費の増加など、大変厳しい環境下にあると思われます。新たな財源確保には、まず、健全な財政運営があっての取組であります。  そこで、今後、健全な財政運営を保持していくために、どのようにお考えなのか、お伺いします。 8 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 9 ◯総務部長(小川宏治君) 健全な財政運営についての御質問に対するお答えをさせていただきます。  健全な財政運営を維持していくためには、歳入については、国県支出金や交付税措置のある地方債などを最大限活用することはもちろんですが、一方で、地方債発行による後年度の公債費負担増や基金残高の減少などにより、財政の硬直化を招くことのないよう、各財政指標を注視しつつ、財政推計により将来を見据えた財政運営を行ってまいります。  また、今後、普通交付税の大幅な増額等が見込めない中では、歳入に見合った歳出規模になるよう、削減を図るとともに、財源の確保にも、なお一層取り組んでいく必要があると考えております。  以上です。 10 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 11 ◯8番(石川和久君) 財源を増やすための方策につきましては、行政運営全般の多岐にわたっております。  財源確保について、現在、市では、どのような取組を行っているでしょうか、お伺いします。 12 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 13 ◯総務部長(小川宏治君) 財源確保の取組について、お答えいたします。  地方公共団体の財源には、市税等からなる自主財源と地方交付税や国県支出金等の依存財源があります。本市の自主財源と依存財源の比率は、令和3年度決算では、自主財源が33.4%、依存財源が66.6%となっております。  健全な財政運営を行っていくためには、安定的な自主財源の確保が重要となります。そのためには、企業誘致や住みやすいまちづくりの推進により、移住定住促進を図り、安定した市税収入の確保につなげるとともに、徴収率向上対策についても継続して行っていく必要があります。  また、未利用となった市所有の土地や建物などの公有財産につきましても、財源確保の一環として、積極的に売却や貸付けを行うほか、公共施設等総合管理計画に基づく施設の適正配置を進めてまいります。  限られた財源を効果的・効率的に活用するため、歳出の削減に取り組み、施策推進の財源確保に努めてまいります。  以上でございます。 14 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 15 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  自主財源33.4%ということで、やはり、こちらの数字を増やすということが、非常に大切であろうかと思います。  そこで、市全般として、どのような政策を打ち出し、その自主財源の確保の取組を行っているか、お伺いします。 16 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 17 ◯総合政策部長(荒木康之君) 政策的な財源確保についての御質問です。  市として政策的に行っている財源確保に通じる取組といたしましては、企業誘致の促進、学校跡地等の空き公共施設の利活用、ふるさと納税の推進などが代表的なものとして挙げられます。  企業誘致につきましては、令和2年4月、山武市企業立地促進条例を施行し、企業に対する奨励金等により、本市への企業立地と雇用の促進を図っております。  学校等の跡地利活用につきましては、空き公共施設に対し、企業等から公募による事業提案をいただき、直接的な賃借料収入のほか、地域振興や雇用促進につながるような利活用をしていただいております。  また、ふるさと納税につきましては、積極的に本市の魅力ある産品の発掘を行い、市内業者様の御協力を得ながら、返礼品の充実により、寄附金の増額を図っております。 18 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 19 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  いろいろと取組をされているということで、これからの期待をしているわけでございます。数字として出てくるまでは、なかなか難しいこともあろうかと思います。エコノミックガーデニングもそうですけれども、アメリカの成功事例では、税収3倍や、15年で成功しているなど、いろいろ数字が出てくる頃でもあろうかと思います。様々な政策において、そういった数字が出てくることを期待しているわけでございます。そして、新たな事業につながるようにしていただきたいと思います。  私が議員でいる限り、しつこいかもしれませんけれども、また、その事業内容や成果等を聞かせていただきますので、よろしくお願いします。  次に、税の徴収についてお伺いします。  市の大きな財源である市税の徴収について伺います。  令和3年度決算では、一般会計歳入の20.3%、自主財源の60.8%を占める市税は、市単独の事業に、国や県の縛りがなく、自由に使える貴重な財源でもあります。しかし、決算書を見ますと、市税の不納欠損額が4,243万1,828円、収入未済額が4億1,798万6,955円と記載されております。  特に税金の未納である収入未済額は、調定額の6.9%を占めており、税負担の公平性が保たれていないのではないかと感じております。  山武市では、平成24年3月に「納税推進のまち」宣言をしています。この詳細な内容は申し上げませんが、「自主納付をし、滞納のない納税推進のまち」を目指す内容となっています。その宣言に向け、税務職員の皆さんは日々精励しているところであり、近年では、スマートフォンアプリを使用した電子マネー納付を取り入れるなど、納税者の納付機会も増えているところでございます。  そこで、市税について調べてみましたところ、千葉県のホームページで公表されている、令和3年度市町村税の徴収状況等の概要において、山武市は、令和2年度の徴収率順位が44位と掲載されております。  まず、市長は、この順位をどうお思いでしょうか、お伺いします。 20 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 21 ◯市長(松下浩明君) 御質問の令和3年度につきましては、徴収率が上がったものの、先般の速報として、自治体に向けて発表された順位は47位で、大変厳しい状況であると、私も確認いたしました。  税負担の公平性を維持するためにも、これを少し上げて、できれば、まずは40位以内を目標にという徴収義務の強化を図ってまいりたいと考えております。 22 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 23 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  今、市長は、47位とおっしゃいましたか。令和3年の数字ですか。私は、令和2年度の数字を読み上げてしまいました。失礼しました。いずれにしても、そういったことでございます。  それでは、市民部長に伺います。  期限までに納めない、そして、滞納をしている方には、どのような対応をしているのか、教えてください。 24 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 25 ◯市民部長(藤田泰央君) 納期限までに納めなかった方へは、法律に基づき、督促状を送ります。それでも納めない方には、預貯金や生命保険、給与や不動産などを差し押さえる滞納処分を行っております。この内容については、毎年9月1日に発行の広報さんむ9月号に掲載しております。  差押えの昨年度実績としては、千葉県税務課で1年間の研修を受けた職員が戻り、県と協力して捜索を行うなどした結果、件数は41件、金額で2,536万3,924円増の165件、3,954万4,571円となりました。  このような取組から、令和3年度の市税の徴収率は、前年度に比べ0.71%増の92.38%となりましたが、他の自治体も徴収率は上がっており、山武市の順位が下がっている状況でございます。  なお、ただいま申し上げたような厳しい滞納処分と併せて、納税相談に訪れた生活困窮者の方々に対しては、家計の収支状況を伺い、無理のない範囲で分納計画を作成しています。その上で、これ以上の改善策が見つからない方には、福祉の窓口を紹介するなど、市民に寄り添った滞納整理を行っております。 26 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 27 ◯8番(石川和久君) 滞納整理というと、なかなか厳しいイメージがございますけれども、福祉と連携しているということで、その辺は大変安心したところでございます。  その上で、さらに収納率を向上させるためには、どのような対策が必要と考えておりますか。 28 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 29 ◯市民部長(藤田泰央君) 先ほどお答えしましたような厳しい滞納処分や時間を要する相談業務を行っており、人口規模が5万人程度の自治体でやれる取組は、ほぼ限界まで行っていると考えております。  そういった中、新たな取組といたしましては、近隣市町で導入され始めた休日や夜間でも、一斉に電話でお知らせできる自動音声電話催告システムの導入を検討しております。  また、来年度4月から始まる納付書の地方税統一QRコード対応は、一部市税の納付場所が増える全国的な仕組みとして、納税者の皆様の利便性を向上し、それとともに、収納管理も、従来、紙の納付書で確認していたものが、システム化されるため、職員の負担軽減にもつながります。  これらの取組に加え、滞納処分の強化を図り、公平公正な財源確保に努めてまいります。 30 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 31 ◯8番(石川和久君) 先ほど御答弁にもありましたけれども、山武市も収納率が上がっている。けれども、近隣の市町も上がっているので、順位が変動しないということです。山武市ももちろん一生懸命取り組まれていることは、今、理解いたしましたが、近隣市町も取り組んでいるということだと思います。  私も調べさせていただいた中では、県内54市町村のうち、しっかりと改革をして取り組んでいるところでは、着実に徴収率を上げて、順位が上がっているということが見えております。  山武市の課題等もいろいろ見えていることと思います。そういったことも、全庁を挙げて、しっかりと対策をしていただいて、これは、ほかの自治体と競うわけではございませんけれども、とても大切なことだと私は捉えておりますので、ぜひ、引き続き、取組をよろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  職員の育成について伺います。  まず、市長の目指す職員像は、どういったものでしょうか。お伺いします。 32 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 33 ◯市長(松下浩明君) 職員には、市民満足度の向上を図っていくため、職員一人一人の資質向上や意識改革が必要であると思っております。  目指すべき職員像につきましては、誠実かつ公正で、市民から信頼され、自ら積極的に行動し、社会情勢の変化に敏感に対応し、組織に貢献する職員を基本にしております。私がなる前から、そういうことをされておりましたけれども、見せていただいたときにも、やはり、まずはそこであろうかと思いました。  しかしながら、昨今の急激なデジタル技術の進歩や多様性など、社会的な環境の変化に伴いまして、今現在、職員に求められているものは、そのときよりも、変化もしているし、少し大きくなってきたと考えております。  そのため、これからの職員には、将来を見据えて、新しいことに挑戦できる職員、また、互いの価値観を尊重して、共に成長できる職員が理想であると、今、私は思っております。 34 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 35 ◯8番(石川和久君) ありがとうございました。  冒頭に申し上げたような人口減少、コロナ禍、そして、デジタル社会など、こうした多様化する社会の変化を踏まえて、これからの職員の人材育成については、どのようなお考えでしょうか。 36 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 37 ◯総務部長(小川宏治君) 人材育成についてお答えします。  人材育成についての考え方でございますが、人口減少、高齢化、大規模災害など、社会情勢が大きく変化する中、行政課題のさらなる複雑化、多様化が見込まれ、職員には高度な判断力や煩雑な業務の対応が求められております。  一方で、仕事と生活の調和の取れた働き方、いわゆるワーク・ライフ・バランスができるような取組も重要と考えております。  このような社会状況や行政ニーズの変化の中で、限られた職員数と時間で、柔軟かつ弾力的に対応するには、職員の資質のより一層の向上を図ることで、課題解決していくことが必要不可欠であると考えております。  以上です。 38 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 39 ◯8番(石川和久君) もちろん、職員の資質向上が一番大事なのかもしれません。  そこで、現在の取組についてお伺いいたします。 40 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 41 ◯総務部長(小川宏治君) 現在の人材育成の取組についてお答えいたします。  人材育成につきましては、主に職場環境づくり、職員研修の2つに分けて取り組んでおります。  まず、職場環境につきましては、職場は、若手・中堅職員の自ら学習し、成長していく場と捉え、様々な業務・職場を経験させることで、職員の意欲、資質の向上につなげていきます。  管理監督職は、職員の資質向上や意欲を引き出すことが重要な職務であることから、職場づくりに必要な知識や能力を習得させるため、管理職研修に参加させ、職場環境の改善を図っております。  職員研修につきましては、職員が自主的に研修に参加する自主研修、職場内で個別に指導する職場研修、また、階層別や職種別に実施される山武郡市広域行政組合、千葉県自治研修センター、市町村アカデミーが実施する研修を積極的に活用しております。
     また、先進的な行政手法の取得や幅広い視野の形成、人的ネットワークづくりを目的に、千葉県等への研修派遣も行っているところでございます。  以上です。 42 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 43 ◯8番(石川和久君) そうしましたら、そのままいきます。  新たな取組や課題について、お伺いします。よろしくお願いします。 44 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 45 ◯総務部長(小川宏治君) 繰り返しになってしまうのですが、これからの職員には、行政課題が複雑化、多様化する中で、ますます専門性、効率性の向上が求められており、職員の人材育成は必要不可欠と考えております。  特に行政のデジタル化、自治体DX等の知識の習得は、担当部署だけではなく、今後、多くの職員が携わることとなり、重要であると認識しております。  こういった専門知識や能力は、社会情勢の変化に伴い、絶えず変化していきますので、その都度、必要となる知識等が習得できるよう、積極的に研修の受講を促していくとともに、その時代に合った研修内容・方法を模索し、取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 46 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 47 ◯8番(石川和久君) 分かりました。  リーダーでもない私が、職員像などということは、おこがましいわけでございますけれども、私が議員として取り組ませていただいている中で、職員も議員も似ているようなところがあるのかなと私は思っております。  魅力あるまちづくりをするための職員像は何だろうと、私自身が、魅力あるまちづくりをする議員は、どういう人なのだろうと思ったときに、やはり、おっつけで仕事するのだけではなくて、市民の中に入っていける。そこには、挨拶から始まるものしかり、その中から、職員の方々が、市民の中に入っていく。  職員の皆さんは優秀でございますから、その専門職としての知識をしっかり生かして、市民の方の意見をよく聞き、まちづくりに生かすといったことが求められるのかなと、私は思っております。  今後も大変だと思いますけれども、これからの社会に向けて、しっかりとした職員育成に取り組んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  山武市におけるDX推進について伺います。  まずは、自治体におけるデジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXとはどういうことなのか、説明をお願いします。 48 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 49 ◯総合政策部長(荒木康之君) 自治体DXの御質問についてお答えさせていただきます。  国は、令和2年12月に、デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針を示しております。この中で、今般の新型コロナウイルス感染症対応で明らかになった行政のデジタル化の遅れに対する迅速な対処や、データの蓄積・共有・分析に基づく不断の行政サービスの質の向上こそが、行政のデジタルの真の目的であり、また、行政のみならず、国民による社会経済活動全般について、単なる新技術の導入ではなく、制度や政策、組織の在り方などを、それに合わせて変革していく、言わば社会全体のデジタルトランスフォーメーションを推進することで、日本が抱えてきた多くの課題の解決、そして、今後の経済成長に資するとしております。  さらに、デジタル社会の目指すビジョンとして、デジタルの活用により、一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会を掲げております。  つまり、DXとは、このデジタル社会の実現を目指す上で必要となるデジタル変革のことと捉えております。 50 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 51 ◯8番(石川和久君) 御説明ありがとうございました。  自治体におけるデジタルトランスフォーメーション、いわゆるDXにつきましては、説明がございましたとおり、令和2年12月に、総務省において、2021年1月から2026年3月までを計画期間と定めた「自治体DX推進計画」が策定され、その推進体制が構築されているところでございます。  その計画では、自治体がDXを進めるために取り組むべき事項として、6項目がございます。(1)自治体の情報システムの標準化・共通化、(2)マイナンバーカードの普及促進、(3)自治体の行政手続のオンライン化、(4)自治体のAI・RPAの利用推進、(5)テレワークの推進、(6)セキュリティ対策の徹底など、DXといっても、このように非常に広範囲にわたるわけでございます。だからこそ、具体的な方針や計画を示し、どのような目的なのか、明確なビジョンが必要と考えます。  こちらのDX推進については、6月議会に示されました市長施政方針の行財政改革にも掲げられており、市長の市政運営における重要なポイントであると認識しております。  そこで、伺います。今後、DX推進に向けて、本市はどのように進めていくのか、御所見をお伺いします。 52 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 53 ◯総合政策部長(荒木康之君) 山武市のDX推進についてお答えいたします。  デジタル社会の実現のためには、住民に身近な市町村の役割は極めて重要であり、自治体においては、自らが行う行政サービスについて、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、業務の効率化を図り、デジタル人材を人的資源として、行政サービスの向上へつなげていくことが求められています。  こうしたデジタル社会構築に向けた各施策を効果的に実行していくためには、国が主導的に役割を果たしつつ、自治体全体として、足並みをそろえて取り組んでいくことが必要とされ、自治体が重点的に取り組むべき事項・内容を具体化し、政府による支援策等を取りまとめた「自治体DX推進計画」が示されたところです。  山武市においては、総務課及び企画政策課が中心となって、「自治体DX推進計画」に基づく全庁的な工程表の作成・管理を行い、取組事項が複数の部署にわたる場合は、関係部署を整理して、組織横断的に連絡調整を図ることとしております。  また、現在策定中の第三次総合計画の体系に位置づけることで、中長期的な視点で計画的に進めていく必要があると考えております。 54 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 55 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  それでは、本市におけるDX推進に向けての重要な取組は何でしょうか、お伺いします。 56 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 57 ◯総合政策部長(荒木康之君) 先ほど石川議員に挙げていただいた「自治体DX推進計画」の重点取組事項である6項目の中には、目標時期が示されている事項がございます。  例えば、マイナンバーカードの普及促進については令和4年度末まで、情報システムの標準化・共通化については令和7年度末までとなっております。  これらの事項は、デジタル社会の実現に必要不可欠な基盤となる部分ですので、まずは、この重点事項に係る取組を期限までにしっかりと進めていくことが重要と考えております。  行政サービスの向上及び業務の効率化に係る取組については、人工知能やロボット技術の活用により、事務内容を効率化・省力化するものから、オンライン手続やマイナポータルなどのデータ連携活用により、各種の証明書が不要になる、最終的には役所に行く必要がなくなるなどの市民の暮らしを大きく変えるものまで、多岐にわたります。  その対象範囲や予算規模、影響の大小は様々ですので、本市の課題や状況に応じて、導入可否や、その時期を見極めなければならないと考えております。 58 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 59 ◯8番(石川和久君) 国や県の支援については、どのようになっていますでしょうか。 60 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 61 ◯総合政策部長(荒木康之君) 国や県の支援でございますけれども、マイナンバーカードの普及促進や情報システムの標準化・共通化など、国が主体的に進める事業は、手順書が示され、費用の全額が補助されるなど、厚く支援されております。  また、地域のデジタル化に向け、自治体が主体的に実施する取組については、デジタル田園都市国家構想に基づき、補助金の交付や専門人材の派遣など、多様なメニューが示されております。  しかし、早期のサービス開始など時期が限られているものや、一定の自主財源を要するものなどの要件がございますので、費用対効果や技術的なリスクを適切に判断し、市の状況に合った事業、取組を選択してまいりたいと考えております。 62 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 63 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  非常に難しい「DX推進」ですけれども、質問している私も、なかなか、全て理解するまでには、非常に時間がかかるなと感じながら、質問させていただきました。  そのように、国が示した「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」ということで、高齢者をはじめとした、誰もがデジタルを活用できる社会を実現することが重要なわけですが、そうとはいえ、この地域では高齢化率が高いわけでございます。  その中で、情報格差の解消も、これからやっていかなければならないことだと思いますので、そういった意味でも、この地域に合った、市民の誰もがこのメリットを実感できるような効果的な施策を計画的に取り組んでいただければと思います。  こちらは関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  次に、子育て支援について伺います。  山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略人口ビジョンを見ると、現在、4万9,000人余りの人口が、何も策を打たなければ、2065年の43年後には、1万5,150人と推計されております。  また、生産年齢人口は、2035年以降、65歳以上の老年人口を下回り、2065年には、全体の37.6%となり、深刻な減少傾向であると分かります。  社会動態を見ると、依然として、転入より転出が多い転出超過となっており、若い世代の転出が目立つわけでございます。  多くの課題がある人口減少対策ですが、若い世代が住みたいと思うまちを実現し、人口減少に歯止めをかけることが重要であると考えております。それには、まず、子育て世代のニーズを把握し、その生産年齢人口の中心となる子育て世代の手厚い支援をすることが、私は重要であると考えております。  そこで伺います。  子育て世代のニーズの把握について、現在、子育て世代、主に就学前の子どもを育てている方のニーズの把握については、どのように行っていますでしょうか。 64 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 65 ◯保健福祉部長(竹宮哲哉君) 就学前の子育てを行っている方へのニーズ把握は、こども園、幼稚園、保護者アンケート、まちづくりアンケート、国の「健やか親子21」に基づく乳幼児健康診査必須項目調査や相談事業を行う中で把握しております。  また、令和7年度から実施する第3期山武市子ども・子育て支援事業計画策定に向け、令和5年度に教育保育事業の利用状況や希望するサービスに関するニーズ調査を実施する予定です。  なお、調査項目については、国から示される設問事例のほか、関係部署による調整及び子ども・子育て会議の助言等により、今後、決定したいと考えております。 66 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 67 ◯8番(石川和久君) 様々な形で、ニーズの把握はされているということが分かりました。  そこで、ニーズ把握の中で、子育て世代が、子育てに負担または不満に思うことは何であると、市は把握しておりますか。 68 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 69 ◯保健福祉部長(竹宮哲哉君) 子育てに負担や不安に思うことは、アンケートなどの回答で、主に「子育てにおける経済的負担」や「子育てのための安心安全な環境整備」に対する要望が多いと把握しているところでございます。 70 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 71 ◯8番(石川和久君) 質問の順序では、小中学校の給食費無償化ということになっていますけれども、先に第2子保育料無償化の質問を、このままの流れでしていきたいと思います。すみません。よろしくお願いします。  国の少子化社会に関する国際意識調査では、「子育てをしていて、自分にとって、負担に思うことはどんなことか」という問いに、日本では、「子育てに出費がかさむ」が55.6%、先ほど言ったように、経済的な負担だと思います。また、その中でも「保育にかかる費用」が39%と、依然として高い割合にあります。  国の政策で、保育料については、3歳以上は無償化となっておりますが、コロナ禍の影響が長期化する中、経済的な負担の軽減を図るためにも、少子化対策の一つとしても、さらに支援が必要であると考えます。  市は、現在、第2子の保育料を半額としておりますが、第2子無償化に取り組む考えはございますでしょうか。 72 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 73 ◯保健福祉部長(竹宮哲哉君) 山武市の保育所保育料は、子育て世代の負担軽減のため、国の基準額に比べ、低い金額となっています。  また、多子世帯への支援として、こども園等に在籍している兄弟の人数に応じ、第2子の保育料を半額、第3子以降は無料にするなど、経済的な支援を行っております。  現在、第2子として、保育料半額の対象となっている園児は70名、補助額は約1,200万円となっております。  3歳児以上に対する幼児教育無償化と併せ、これらの支援を実施していることから、現在のところ、第2子の保育料無償化について行う予定はございません。 74 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 75 ◯8番(石川和久君) 分かりました。  そこで、市長に伺いますが、市長の政策の根幹は人口減少対策であると、私はいまだに思っております。人口減少対策には、市長も認識していると思います、子育て支援の充実が重要であると考えます。  先ほど、第2子保育料の無償化はないということですけれども、それでは、新たな子育て支援策を行う予定はありますか。 76 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 77 ◯市長(松下浩明君) 人口減少対策の一つといたしまして、子育て支援の充実というのは非常に大事であると、私も考えております。  これまでの主な市の取組といたしましては、3歳児未満の保育の需要増加に伴いまして、令和3年度からこども園受入れの月齢を満10か月から満6か月に引下げをさせていただきました。  また、子育て世代の包括支援センター等の相談機関の体制づくりも大事だと思っておりますので、そういう面も行ってまいりました。  さらには、子どもの医療費助成の対象年齢を高校生まで拡大し、保護者の経済的な負担軽減を図るなどということで、そういう面でも御支援はしてきたつもりでございます。  そして、新たな子育て支援策については、私も選挙をくぐってまいりましたので、現在、策定中の第三次総合計画の中で検討してまいりたいと考えております。 78 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 79 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。今までの流れで、質問させていただきました。  過去に、この質問は、ほかの議員からも出ていると思います。そういった中で、保育料を国の基準より下げているという答弁もいただいていますが、私の印象では、全ての自治体が、国の基準より低いような気がします。調べてはいないですが、逆に国の基準どおりにやっているところはないような気がします。そこは、一律なのではないのかと思ったりします。  無償、無償と言って、お金のかかることばかりと思われるかもしれない。先ほど市長に御答弁いただいたとおり、山武市は、相談体制なども非常に充実しているということも存じ上げております。今まで、市が行ってきた子育て支援の取組に対しても、私も非常に評価させていただいております。ありがたく思っております。  しかしながら、先ほど冒頭にも申し上げましたとおり、負担や不安に思うことは、やはり経済的なものが非常に大きいということが、私も、いろいろな人から聞かせていただいています。そういった声が非常に多いので、ぜひ、その辺も組み入れていただけたらと思います。  令和7年度からは、子ども・子育て支援事業計画の第3期が始まるということです。市長の政策もあると思います。ぜひ、いろいろなニーズを把握していただいて、その計画に入れていただけますよう、要望をしていきたいと思います。よろしくお願いします。  次の質問に入ります。
     小中学校給食費無償化についてお伺いします。  6月定例会においても、並木議員から質問を受けていると思いますが、私からも質問させていただきます。  給食は食育の観点からも重要であり、義務教育の一環として実施されるものでございます。私は、次の世代を担う子どもたちには、義務教育に係る費用は、できれば、国が無償化にしていただきたいと強く思うわけでございます。  その中で、県内でも、無償化の取組を行う自治体が増えてきております。県知事においても、無償化に向けて取り組む姿勢を示しておりました。  そこで、伺います。  小中学校の給食費無償化については、6月の千葉県議会で、知事から、子どもの多い世帯に対し、給食費の無償化が行えるように準備を進めると答弁がございました。その後の県の動向について伺います。 80 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 81 ◯教育部長(今関正典君) 給食費の無償化に関する県の動向についてでございますが、8月31日に県の9月補正予算案の報道発表がございました。  その中で、物価高騰等による経済的負担の軽減を図るため、市町村と連携し、第3子以降の義務教育期間における学校給食費を無償化する「公立学校給食費無償化事業」の事業費3億2,000万円の補正予算案が計上されております。  事業の内容は、市町村の無償化に要した経費の2分の1を補助、事業開始予定は、令和5年1月からとなっております。  当該県事業の具体的な内容につきましては、9月の県議会終了後に、県から説明があると聞いておりますので、引き続き、県の動向に注視してまいります。 82 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 83 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。県においても、予算がまだ通っていないので、報道発表ということだと思います。  このように、県から、多子世帯に向けて無償化を行うということで、これは、都道府県では、千葉県が最初なのでしょうか。非常に思い切った決断であるのかなと私は思っております。  そこで、市長にお伺いします。  千葉県の公立学校給食費無償化事業の取組について、どう評価されておりますでしょうか。 84 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 85 ◯市長(松下浩明君) 公立学校の給食費無償化事業ということでございますが、昨年の知事選において、話が出てきたと。それまでも、少しはあったと思いますけれども、そんなには出てこなかったと私は思っております。  その知事選におきまして、熊谷知事の選挙公約の一つとして掲げておりました「学校給食費の無償化」について、物価高騰等による最近の経済情勢の中で、子どもの多い世帯を対象に、保護者や市町村の負担軽減のために政策を打ち出したことは、保護者にとっても、また市町村にとっても、大変ありがたいというように捉えております。  報道発表によりますと、この県事業は、市町村と連携して実施することとされているようでございまして、県で事業が開始されれば、当然、本市でも、保護者の負担軽減を少しでも緩和できるよう、できるだけ早くこの事業を活用して、市内小中学校の第3子以降の給食費の無償化に取り組んでまいりたいと考えております。 86 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 87 ◯8番(石川和久君) すみません、今、答弁いただく中で、都道府県では、千葉県が初めてではなかったですか。分かりました。私も調べていないものを、この場で申し上げてしまいまして、すみません。  次の質問に入ります。  第3子以降は、県で、この後、無償化の動きがあるということですが、近隣自治体では、小中学校の給食費無償化ということで取り組んでいる自治体もございます。  そこで、全部、市独自で無償化にしようかという考えについては、どうでしょうか。 88 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 89 ◯市長(松下浩明君) 6月の市議会の一般質問で御答弁しましたとおり、学校給食法により、いわゆる賄材料費に関しては、保護者負担となっていることが原則でございます。  他の自治体の給食費の無償化の取組に関しましては、私も承知をしているところでございますが、市内全ての小中学校の給食費を無償化にということは、毎年、多額の財源を、継続して確保する必要がありますので、市の財政状況も鑑みまして、検討する必要があると思っております。  以上でございます。 90 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 91 ◯8番(石川和久君) なかなか厳しいということで、これは、食材費は保護者負担とする学校給食法と財源の確保の問題の2つが、大きな問題だと思います。  そこで、今の山武市では非常に厳しいということでございますけれども、無償化に取り組んでいる自治体は、これをどのような手法で行っているのか。例えば、コロナ対策として、時限的にできないのか、中学生を対象とした生徒からできないものなのか等々を、いま一度、山武市でも深く検討していただいて、今後、前向きに考えていただければと思います。これも要望させていただきます。よろしくお願いします。  次の質問に入ります。  道路整備事業について、成東259号線道路改良事業について伺います。  この道路改良事業は、混雑している国道126号線のバイパス的な役割を果たす路線とするためや、市役所やさんむ医療センターへの移動が円滑化されるために、平成26年度に着手された道路改良事業であります。  また、この近辺では、9月から、さんむ医療センターの移転・建替整備事業が始まろうとしております。現在でも、なるとうこども園の送り迎えや、さんむ医療センターへのラインの車など、交通量が非常に多く、また、今後は、工事関係車両の往来も多くなると予測され、そこで、交通安全対策などについても、早期に行う必要があると思います。  そのような中、現在進められている成東259号線道路改良事業ですが、現在の進捗状況について伺います。 92 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 93 ◯建設環境部長(今関 務君) 成東259号線道路改良事業は、総延長1,200メートル、道路幅員6メートル、両側2.5メートルの歩道で整備を進めるところでございます。  場所は、なるとうこども園前の交差点から東金方面へ向かい、並行する国道126号の日石ENEOSガソリンスタンドの交差点までの区間になります。  進捗状況ですが、用地に関しまして、面積ベースで、約99%の取得となっております。  工事につきましては、起終点の交差点付近を除き、全線にわたって着手しており、一部の区間につきましては、完成し、供用を開始しております。  以上です。 94 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 95 ◯8番(石川和久君) 本年度の工事予定と今後の工事予定について、併せてお伺いします。 96 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 97 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えいたします。  本年度の工事としましては、なるとうこども園前の交差点の交通安全対策工事を予定しております。  今後の予定ですが、来年度、起終点の交差点付近の工事とアスファルト舗装工事を予定しております。  工事期間が、さんむ医療センターの工事と重なることが見込まれますが、双方の工事内容と工程等の情報を共有して、令和5年度末の完成を予定しております。  以上です。 98 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 99 ◯8番(石川和久君) 先ほど、冒頭に申し上げましたとおり、危険な箇所ということで、本年度、交通安全対策工事が予定されると聞いております。その工事の概要について伺います。 100 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 101 ◯建設環境部長(今関 務君) 本年度予定している交通安全対策工事につきましては、現在、千葉県警交通規制課と協議中でございますが、道路照明の設置や道路横断歩行者の安全確保を目的に、車線数を抑制するための置き基礎ガードレールの設置のほか、こども園側に向かう横断歩道の新設といった工事を予定しております。  また、保護者や園児を対象とした歩行者安全対策として、交差点により近い箇所から出入りができるよう、こども園側に歩行者通路を設ける工事も併せて行う予定でございます。 102 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 103 ◯8番(石川和久君) ありがとうございます。  私は、ここの道路改良事業に関しては、以前に質問もさせていただいて、交差点のところが大変危険になるであろうということで、信号なども設置できればという要望をさせていただいております。  非常に大きな道路が横に渡ってできるわけですけれども、こども園等もありますので、そこを造って、危険箇所とならないように、引き続き、そういった対策をしっかり行っていただいて、今後、さんむ医療センターの工事も始まりますので、そこが混雑にならないようにしていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次に、成東駅南口線整備事業について伺います。  成東駅南口線は、成東駅南口駅前広場と国道126号を結ぶ都市計画道路で、整備事業の進捗状況については、昨年の12月議会でも質問したところではございますが、現在の進捗状況を伺います。 104 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 105 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えいたします。  成東駅南口線道路整備事業の現在の進捗状況についてですが、事業主体である千葉県に確認したところ、令和4年8月末現在における用地買収については、用地買収面積の約8割が買収済みであり、事業延長約300メートルのうち、まとまった用地の確保ができた国道126号から変則十字路までの100メートルについて供用を開始していると聞いております。  残る用地の取得に向けて、引き続き、交渉を行っているところですが、前回の一般質問の答弁から、進捗概要の数字に動きはございません。 106 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 107 ◯8番(石川和久君) 今の御答弁で進捗概要の数字に動きがないということでございます。数字だけを見れば、事業の終盤に差しかかっていると思いますが、その中で、この状況に対して、市としては、どのような動きをしておりますでしょうか。 108 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 109 ◯建設環境部長(今関 務君) 県の事業である成東駅南口線事業に対しまして、市では、これまで当該事業費の一部を負担しているところであり、事業が終盤に差しかかっている中で、早期完成に向けて、県への要望活動のほか、その他の事業協力方策の検討など、これまで以上に県と連携を進めているところでございます。 110 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 111 ◯8番(石川和久君) 県事業に対する市の事業協力方策を検討しているということでございますけれども、その方策を積極的に県に提案するなどして、早期解決に向けて、より一層努めていただければと思います。引き続きよろしくお願いいたします。  それでは、次に、(仮称)山武パーキングエリアについて伺います。  (仮称)山武パーキングエリアにつきましては、令和3年に、国、県及び東日本高速道路株式会社の三者で構成される圏央道(千葉区間)休憩施設調整会議で整備方針が示されており、設置場所は、山武郡市環境衛生組合の北側付近を想定していると伺っております。  市長におかれましても、県議時代から、いろいろと関わって携わってこられたことと思います。  本市が予定地として選ばれた経緯をお聞かせください。 112 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 113 ◯総合政策部長(荒木康之君) 予定地選定の経緯につきましてですが、圏央道パーキングエリアの構想段階から、関係機関との意見交換を実施しておりましたが、平成30年11月に千葉国道事務所を訪問し、パーキングエリアの設置に関する要望を行いました。  その後、県からの意向調査を経て、令和2年3月に開催されました第1回圏央道(千葉区間)休憩施設調整会議において、山武市域が候補箇所とされました。  選定要因としては、圏央道の千葉県区間は、神崎パーキングエリア予定地から高滝湖パーキングエリアの間に休憩施設がないため、休憩施設間のバランス、整備コスト、土地利用状況等の観点から、本市域が候補箇所となったと伺っております。 114 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 115 ◯8番(石川和久君) この質問には関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次の項目に移ります。  成田国際空港周辺地域における国家戦略特区についてです。  報道等によりますと、成田国際空港は、昨年(令和3年)は、国際航空貨物の取扱量が、過去最高値とお聞きしております。  また、今月7日からは、外国人旅行者は、条件つきではありますが、入国規制を1日上限5万人とした緩和や、国内では行動制限のない夏となり、成田空港にとっても、明るい兆しが見えてきていると感じております。  現在、航空機の離発着30万回から50万回に向け、成田国際空港は、3本目の滑走路(C滑走路)の建設予定や、空港の機能強化に向け、大きく動き始めております。  その中で、国家戦略特区の指定に向け、千葉県が主導となり、国との調整・申請を行っていると聞いております。  そこで、お聞きします。  成田空港周辺地域における国家戦略特区とは、どのようなものでしょうか。よろしくお願いします。 116 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 117 ◯総合政策部長(荒木康之君) 国家戦略特区とは、世界で一番ビジネスをしやすい環境をつくることを目的に、地域や分野を限定し、大胆な規制・制度の緩和などを行う規制改革制度です。  千葉県では、農地の土地利用規制緩和などについて、成田空港周辺9市町を対象に提案しております。 118 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 119 ◯8番(石川和久君) こちらも関連がありますので、よろしくお願いいたします。  いろいろ質問させていただきました。市長はじめ副市長、そして政策調整監がいらっしゃいますので、ぜひ、これから山武市をいい方向に持っていっていただければと思います。  ありがとうございます。これで代表質問を終わりにします。 120 ◯議長(能勢秋吉君) 以上でさんむ21、石川和久議員の代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時15分といたします。              (休憩 午前11時03分)
                 (再開 午前11時12分) 121 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  萩原議員、御登壇願います。  萩原議員。 122 ◯18番(萩原善和君) 議席番号18番、さんむ21、萩原です。石川議員の代表質問に関連して、質問をさせていただきます。  まず最初に、山武市におけるDX推進について質問いたします。  DXについては、私の場合、ほとんどマイナンバーカードについてです。マイナンバーカードについては、6月、櫻田議員からも質問がありましたけれども、重なる部分もあろうかと思いますが、よろしく御答弁をお願いいたします。  まず、自治体のDX化には、マイナンバーカードの普及が必須と思われますが、本市のマイナンバーカードの交付状況について伺います。 123 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 124 ◯市民部長(藤田泰央君) 本市のマイナンバーカードの交付状況ですが、令和4年8月末日時点で、交付累計が2万1,231人、交付率が42.90%です。  なお、県平均の交付率は48.31%となっています。 125 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 126 ◯18番(萩原善和君) 現在、マイナンバーカード普及のため、テレビCM等の宣伝広告をよく目にしますが、マイナンバーカード取得のメリットについてお伺いいたします。 127 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 128 ◯市民部長(藤田泰央君) マイナンバーカードを取得いたしますと、カードを使って、コンビニでも住民票等の諸証明書が取得できるほか、健康保険証への利用申込みで、保険証としても、利用が可能となります。  また、公金受取口座を登録することで、通帳等の写しの提出をする必要もなく、速やかに給付金を受け取ることができます。  そのほか、行政手続のオンライン申請が可能となり、確定申告をはじめ、今後、引っ越しの際の転出手続やパスポート申請等が、行政機関の窓口へ行かなくても、オンラインで行えるようになります。  こうした行政手続のオンライン化・集約化により、様々な場面で利用者の利便性が向上するとともに、行政の効率化が図られ、事務手続に係る経費削減につながることとなります。 129 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 130 ◯18番(萩原善和君) 国が進めるマイナンバーカードの普及推進に対して、カード取得に不安を感じている方も大勢いらっしゃいます。口座を登録したら、資産を国に把握されてしまうのではないか、また、カードの紛失・盗難に遭った場合は、どうしたらいいのか、そうした心配の声に対して、どうお考えでしょうか。考えをお伺いいたします。 131 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 132 ◯市民部長(藤田泰央君) マイナンバーカードの口座情報登録につきましては、公的給付金を国が速やかに振り込めるようにするためのものと聞いております。  マイナンバーの利用範囲は、法律に規定された社会保障、税及び災害対策に関する事務に限定されており、それ以外で、マイナンバーを含む個人情報を利用、提供、収集することは禁止されています。これに違反した場合は、重い罰則が科せられます。  また、独立性の高い第三者機関の個人情報保護委員会が設けられ、マイナンバーが適切に管理されているか、監視・監督を行っており、システム面においても、個人情報を一元的に管理せずに分散して管理されています。こうしたことから、国により個人情報が一元管理され、利用されるというおそれはないものと考えます。  次に、カードの紛失・盗難に遭った際の御心配ということですが、そもそもマイナンバーだけでは手続ができないようになっているほか、カードのICチップ及び券面には、住所、氏名、生年月日など、必要最低限の情報のみが記録・記載されており、プライバシー性の高い税や年金、口座情報などの個人情報は、カード自体に記載されておりません。  万一、カードを紛失した際は、24時間365日対応のマイナンバーコールセンターがございますので、そちらに御連絡をしていただき、連絡を受け次第、一時停止の措置が取られます。  併せて、最寄りの警察署へ遺失届を提出していただきますようお願いをいたします。 133 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 134 ◯18番(萩原善和君) 確かに、今、部長が答弁したとおり、個人情報等々は、十分配慮した中で、漏れないだろうというようなことを私も言っております。  しかし、私の上に行きますと、頭のいい人は、銀行の口座を一つ登録すると、銀行内で横のつながりがあり、銀行協会は全部一つだから、全部、分かってしまうんではないかというようなことをおっしゃる方もおられます。私も、そうなんだということも心配の一つにあります。  そういう中で、6月定例会にもありましたけれども、市では、マイナンバーカードの取得推進に当たって、出張申請サポートを実施しているようですが、マイナポイント付与のためのカード申請が9月末までとなっています。それに当たって、若者は、自分で、スマホでも、パソコンでもこの申請をできると思います。  やはり、私も含めた60歳以上になると、なかなか難しいかなというようなところもあります。市長もそうですけれども、どのように取得したのか。私は、この質問でお聞きしたいとも思っております。  その点について、できれば、このマイナポイントが付与されるときに、取得してほしいと思っているのですが、第3弾があるだろうという方もおられます。  この取得のサポートを、市はどのようにしているのでしょうか。 135 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 136 ◯市民部長(藤田泰央君) 現在、市役所1階の市民課、マイナンバー窓口では、カードリーダーを備えたパソコンを設置しまして、マイナポイントの申込み手続とともに、利用していただいております。  また、コンビニや携帯ショップ等でも、マイナポイント申込み手続が可能となっております。  市役所マイナンバー窓口では、職員が窓口にあるパソコンの操作方法や不明な点について御案内しながら、マイナポイント申込みのお手伝いをしておりますので、そちらにお声がけしていただければと思います。 137 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 138 ◯18番(萩原善和君) すみません、市長は、どのようにして、これを取得しましたか。 139 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 140 ◯市長(松下浩明君) 私も、これは、結構、早めかは分かりませんけれども、カード自体は、早めに取得しました。  しかし、保険証の登録などは、まだ、これからするところです。今月中には間違いなくということで、今、準備にしっかり入っております。 141 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 142 ◯18番(萩原善和君) そういう私も市長と同じで、カードは早く取得したのですが、今日、保険証は登録しました。あともう一つ、口座情報をちゃんと登録して、ポイントが入るようにしてもらいました。しかし、正直、自分ではできませんでした。  広報等々でも、マイナンバーカードのコマーシャルなどをしておりますけれども、多くの方は使うところはないだろうと、別に作らなくていいという方が、ほとんどです。私の周りの声を聞いていても、山武市でも、50%いくのかなというような感じを受けます。  市だけではなくて、国のほうも、マイナンバーカードがあれば、こういうメリットがあるというようなことを、もう少し前面に出して、コマーシャルをしないと。ただ、今、3つを登録(マイナンバーカードの取得と保険証と口座情報の登録)をすると、2万ポイント(お金に換算すると2万円)をもらえるというようなことばかりが先行してしまって、これを作ると、何に役に立つのかというようなことが、あまり見えない。  自治体でDXを推進するには、まず、マイナンバーカードのところから入っていかないと、なかなか、ほかに行くと、もっと大変ではないかなという部分もありますので、ぜひ、今後も推進に努めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、次の質問に入ります。  続いて、山武パーキングエリアについて質問させていただきます。  先ほど石川議員の質問で、るるありましたけれども、私は、今後、東日本高速道路株式会社ではなく、以下、NEXCOという呼び方で呼ばせていただきますので、よろしくお願いします。  1問目です。事業主体となるNEXCOとは、どういう会議を今まで重ねてきたのか、お伺いいたします。 143 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 144 ◯総合政策部長(荒木康之君) それでは、東日本高速道路株式会社、私どもも、以下、NEXCOと言わせていただきます。令和2年6月に整備方針が発表された後、市内外の主要関係者にお集まりいただき、地域振興に係る意見交換を実施し、市及び関係者の要望を直接お伝えしているところでございます。  また、実現可能なパーキングエリアが早期に整備されるよう、事務レベルでの会議につきましても、毎年複数回、実施しているほか、地形測量等に関する地元説明会を市とNEXCO共催により、昨年10月に実施させていただいております。 145 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 146 ◯18番(萩原善和君) 現在の進捗状況について、おおむね、どのようなところに整備されるのか、また、どこまで進んでいるのかをお伺いいたします。 147 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 148 ◯総合政策部長(荒木康之君) 整備箇所につきましては、位置的な部分に関しましては、山武郡市環境衛生組合の北側付近を想定しているという状況に変わりはありません。  現在、施設規模など、整備の方向性を取りまとめる概略設計業務が開始されており、休憩施設整備の具体的な設計に必要な地質・地盤調査については、今月(令和4年9月)から実施される予定と聞いております。 149 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 150 ◯18番(萩原善和君) 今後、市として、NEXCOに具体的に要望をする予定等々はあるか、お伺いいたします。 151 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 152 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市からNEXCOに対する要望活動につきましては、事務レベルにおいては、必要に応じ、会議等で本市の要望を伝えるところでありますが、施設整備の具体的な設計が整う前に、いま一度、市としての要望を整理し、要望書という形で、NEXCOにお伝えできればと考えております。  また、市としても、引き続き、意見交換会などを通じて、NEXCOとも連携しながら検討してまいりたいと考えております。 153 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 154 ◯18番(萩原善和君) 地元からは、様々な分野で、このパーキングエリアで活性化はできないかというような言葉をいただいております。  これは、あくまでもうわさですけれども、あるパーキングエリアには道の駅が接続されるという箇所もあるような話も伺っております。これは、事実かどうかは分かりません。  どこを走っていても、パーキングエリアやサービスエリアで、なかなか、地元が活性化しているというのは少ないと思いますが、山武市では、ぜひ、パーキングエリアを地域活性化の一つにしていただきたく、これから、要望等々をNEXCOにお願いしたいと思います。  それは、向こうからも、多少の注文はあろうかと思います。駐車場を大きくしてくれだとか、様々あろうかと思いますけれども、その点について、市長はどういうふうに思うか、お伺いいたします。 155 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 156 ◯市長(松下浩明君) 地元より、このパーキングエリアにて活性化できないかというお声をお聞きになったということで、お話をいただきました。確かにそういうように使いたいというところも、私どもも思っております。  この間、石川議員のときにお話があったとおり、高滝湖パーキングエリアから神崎パーキングエリア予定地の間、パーキングエリアがないわけであります。私とすると、銚子連絡道路との接合点にある山武市内の圏央道内にパーキングエリアを造り、そして、何か活性化できないかというところで、いち早く取り組んできたわけでございます。  現状といたしますと、NEXCOからも、まだ、場所はここからここということまでは、しっかり提示されておらず、大まかどの辺だというところで、状況的には、そのような感じでございます。  また、市としても、いろいろな意味で、いち早く要望をしていきたかったのですが、なかなか、それも受けていただけない状況です。これは、本当のことです。というのは、恐らく、NEXCOとすると、日本中にありますので、各市から要望を全部、受け取ってということでは、なかなかできない状況にあったのかということになります。  そう言いながらも、私どもとすると、あそこにできるパーキングエリアは非常に大事でございますので、山武市としても、何としても活性化につなげたい。市のPRができたり、そういうことに結びつけたいと思っておりまして、近々ですが、再度、しっかりと市の要望などをつなげていきたいと思います。  特に私は思っていますけれども、ちょうどパーキングエリアのところは、燃料を入れるところがありません。そして、成田空港に行くのに、最後のパーキングエリアであるということで、当然、時間調整も必要だろう。それと、市が進めておりますキッチンカーなど、いろいろな意味の複合的なものが、あそこに入ればいいと思いました。  道の駅の複合も考えましたけれども、今できる位置を想定しますと、なかなか、そういうところも難しい。また、市が率先して、市の負担ありきでは、なかなか、できないだろうということを思いました。  それは、やはり、圏央道の交通量がまだ分からない中で、市とすると、そんな大きな投資はまだ計画できないというところでございます。弱気とかではなくて、別の方向などを、しっかりと考えていきたいと思っております。  とにかく、新たにできるパーキングエリアです。以前ですが、地域の方々、関係者の方々においでいただきまして、県議も入っていただいて、これをうまく使っていこうという話合いも持ちました。  しかし、なかなか、こうしようというところが出てこなかったところもあるのですが、市としては、できる限り、NEXCOと一緒になって、私の要望も伝えていきながら、なるべく我々の望む方向性を入れていただけるよう、これからも提案をしてまいりたいと考えております。 157 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 158 ◯18番(萩原善和君) 今、市長がおっしゃったとおり、NEXCOもなかなか厳しいと思いますけれども、根気強く要望を続けていっていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移りたいと思います。  次は、成田空港周辺地域における国家戦略特区について、お伺いをいたします。  成田空港周辺地域における国家戦略特区の現在の進捗状況については、どの辺まで進んでいるのか、お伺いいたします。 159 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 160 ◯総合政策部長(荒木康之君) 現在、特区の関係ですが、千葉県では、成田空港周辺9市町におけるインターチェンジから半径3キロメートル以内、国道と国道の交差点から半径3キロメートル以内、空港ゲートと一般道の結節点から半径5キロメートル以内で、まちづくりの方針に沿った施設を対象とした提案をしていると伺っております。  ただし、仮に国家戦略特区の指定を受けた後でも、規制緩和の活用に当たっては、具体的な事業計画、国家戦略特区の諮問会議の審査を受ける必要があるということでございます。  また、その状況ですが、国の特区戦略会議の審査を経て、法令が改正される必要がありますので、その前段階として、現在、民間有識者が主導するワーキンググループにより、調査・検討が行われるというところでございます。  県の提案につきましては、本年7月28日に開催されたワーキンググループにおいて、知事から提案内容の説明が行われました。  ワーキンググループでは、規制緩和の必要性や規制緩和が実現した場合の効果などについて、様々な議論が行われていることから、特区の指定に向け、千葉県を中心とした関係者と連携し、しっかり対応していきたいと思っております。 161 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 162 ◯18番(萩原善和君) すみません、部長、私からの質問の順番が飛んでしまいました。  それでは、国家戦略特区について、もう少し詳しく教えてもらえますか。 163 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 164 ◯総合政策部長(荒木康之君) 成田空港では、国家プロジェクトとして、第3滑走路の新設など、「更なる機能強化」が行われており、その効果を最大化するために、空港周辺に物流拠点の集約が必要となります。  そこで、成田空港周辺における、さらなる物流拠点整備に向けた土地利用の弾力化が必要となることから、千葉県では、農振除外要件及び農地転用許可基準の緩和等について、提案しております。
    165 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 166 ◯18番(萩原善和君) 先ほど、石川議員の質問に対し、対象範囲は、空港周辺9市町との回答がございました。具体的に教えていただけますか。 167 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 168 ◯総合政策部長(荒木康之君) 千葉県では、成田市、富里市、香取市、芝山町、横芝光町、多古町、栄町、神崎町、そして山武市の空港周辺9市町を対象として提案しております。 169 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 170 ◯18番(萩原善和君) 千葉県の提案どおり、国家戦略特区に指定された場合、農地の土地利用規制緩和を活用できるようになる地域範囲というのは、あるのですか。 171 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 172 ◯総合政策部長(荒木康之君) 先ほど、一度触れさせていただきました。成田空港周辺の9市町におけるインターチェンジから半径3キロメートル以内、国道と国道の交差点から半径3キロメートル以内、空港ゲートと一般道の結節点から半径5キロメートル以内の市町のまちづくりの方針に沿った施設を対象とした提案になるということになります。  ただし、この国家戦略特区の指定を受けた場合でも、規制緩和の活用に当たっては、具体的な事業計画について国家戦略特区諮問会議の審議を経て、内閣総理大臣の認定を受ける必要があるということになります。 173 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 174 ◯18番(萩原善和君) それでは、今後の予定についてお伺いします。  今後の予定として、市長にお伺いいたします。  先ほどの説明で、対象の範囲として、インターチェンジから半径3キロメートル以内とのことでしたが、圏央道、松尾横芝インターチェンジを例にした場合、山武市側は、農振除外関係だけではなく、埋蔵文化財などの問題があります。山武市の地形や状況に応じた土地利用が進められるよう、県に対し主張していく考えはありますか。 175 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 176 ◯市長(松下浩明君) ただいま、議員からのお話のとおり、圏央道、松尾横芝インターチェンジの周辺では、農振の除外関係、そして、また、大きな問題といたしまして、常に、この問題は引っかかってくるのですが、埋蔵文化財や地形などの問題も残されておりまして、そのため、企業誘致も、なかなか進んでいないということもあります。  そんな中ですけれども、今後の山武市の地形や状況に応じた土地利用が促進されますよう、県や関係機関に対しまして、相談、要望をしておきたいと思っています。  また、付け加えさせていただきますけれども、これは、特区とか、そういう特区外でありましても、私としますと、空港から真っすぐ来ている、はにわ道の中の松尾地域、また、その先の蓮沼地域ということで、今回、特に松尾地域に関しましては、過疎に指定されておるということもあります。ですので、そういうところは、こちらとしても、半径3キロメートルの範囲に当たっていないところであっても、我々はしっかり進めていきたいと思っております。  それは、議員と皆様方から意見を聞いて、進めていきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしく一緒に進めていきたいと思っています。  以上でございます。 177 ◯議長(能勢秋吉君) 萩原議員。 178 ◯18番(萩原善和君) 今、市長から御答弁がありましたとおり、成田方面に向かえば、松尾横芝インターチェンジのすぐ隣は、横芝光町です。反対側も3キロメートルで円を書くと、民家もありますけれども、ほとんど山です。もし、なった場合、それほど松尾横芝インターチェンジのところを特区に使えないと、なかなか便利に使えないと思ってもおります。  今、市長が言ったとおり、各市町村、それぞれ事情があります。国は厳しいでしょうから、これで決まりだといえば、終わりでしょうけれども、それは、松尾というより、山武市には山武市の事情もあるんだと、先ほど言った、はにわ道に沿った道路でいえば、3キロメートルというと、ちょうど猿尾のトンネルの手前で止まってしまいます。  だから、山武市の場合は、横はそんなに要らないから、縦を長くしてくれなどと、いろいろ要望を、ぜひ、根気よく……。これは、国ですか。県ですか。こういう会議があったときには、それぞれの市、町の事情もあるんだということを伝えていただいて、特区にならなくても、今、市長が言ったとおり、空港道路のところは、山武市では、発展させていくということを県にも伝えて、松尾の過疎債を活用しながら、進めていっていただければと思っております。よろしくお願いいたします。  以上で終わります。 179 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で、萩原善和議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 180 ◯議長(能勢秋吉君) ないようですので、以上で関連質問を終了し、さんむ21、石川和久議員の代表質問を終わります。  次に、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を許します。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 181 ◯9番(長谷部竜作君) 議席番号9番、公明党の長谷部竜作です。議長の許可をいただきましたので、公明党の代表質問を行います。  現在の山武市の状況は、内外を問わず、以前より大きく変化しています。近年、大雨や大地震などによる大規模災害が、年に複数回、発生するようになっており、令和元年房総半島台風と翌10月の大雨による連続災害は、市民の生活と財産に大きな損害とともに、その生命にも不安を与えたことは、記憶に深く残っております。  また、以前から懸念されていた少子高齢化と、近隣自治体より速いスピードでの人口減少が、町の活力を奪い、新型コロナウイルス感染症の拡大は、予断を許さない状況が続くとともに、ウクライナとロシアによる戦争が、幅広い分野での値上げを引き起こし、市民の経済的負担を増大させるなど、以前では、想像すらできなかった様々な問題が、市民生活へ大きな影響を及ぼしています。  本日は、そのような山武市内外の諸問題を念頭に置き、現在までの、そして今後の対策について質問いたしますので、執行部の皆様の明確な答弁をお願いいたします。  はじめに、防災についてでありますが、冒頭で申し上げましたとおり、令和元年房総半島台風、また翌10月の大雨災害により、3年が経ちました。あの大災害を教訓に、その後、山武市では、どのような対策に取り組んできたのかを質問してまいります。  1点目に、令和元年房総半島台風の際、山武地区において長期間の停電が発生し、市民生活に大きな悪影響を及ぼしました。その後の停電対策や避難所となる公共施設の電源喪失時の対策・対応について伺います。 182 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 183 ◯総務部長(小川宏治君) お答えいたします。  令和元年の房総半島台風では、山武地区において停電が長期化しました。そのため、山武地区における避難所となる、さんぶの森中央会館に対する電力供給のための発電施設の設置について、各部署と協議し検討してまいります。  一方、東京電力パワーグリッド(株)と、令和2年7月に「災害時における停電復旧及び停電の未然防止の連携等に関する基本協定」を締結し、東京電力パワーグリッド(株)が保有する電源車の重要施設への配備を可能としております。  また、千葉トヨペット(株)とも、令和3年2月「災害時等における給電車両による電力供給に関する協定」を締結し、給電車両の貸与を受けられるようにしております。  令和元年以前に、建設機械レンタルの(株)アクティオと発電機等のレンタルに関する協定を締結しておりましたが、令和元年には、搬送能力がないため、レンタルができなかったということが発生しました。そこで、令和2年に、相互に協定の内容に基づき、レンタルのための手順等について確認を行い、確実にレンタルができるよう体制を整備しております。  以上でございます。 184 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 185 ◯9番(長谷部竜作君) 長期間の停電は、主として、多数の風倒木が発生し、その風倒木によって、電線・電柱を損壊したことが、原因の一つと考えられています。  そこで、現在の風倒木対策と風倒木が発生した際の対応を伺います。 186 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 187 ◯産業振興部長(中村洋一君) 現在の風倒木対策と風倒木が発生した際の対応について、お答えいたします。  現在の風倒木対策としては、森林整備の一環として、主要インフラ沿いの森林を整備します「災害に強い森づくり事業」を活用した樹木の伐採を行っております。  本事業は、被害率等の条件を満たしたと、千葉県が認めた山林を、その山林所有者とインフラ管理者である東京電力、森林整備事業を実施する事業体、そして、事業の補助者である市が、実施する場所ごとに、四者協定を結び、実施するものでございます。  なお、風倒木が発生した際ですが、送電施設等に掛かる場合は、東京電力及びNTT等の施設管理事業者が、そのほかで、市が管理する道路等の通行に支障が生じた箇所については、市が直接実施するほか、山武市建設業災害対策協力会、いわゆる災対協に依頼して、撤去作業を行っております。  以上です。 188 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 189 ◯9番(長谷部竜作君) このときに発生した停電により、山武郡市広域水道企業団の配水範囲及び井戸水使用の世帯において、断水となりました。  現在の対策と、また、そのような事態が発生した際の対応をお伺いいたします。 190 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 191 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えをいたします。  令和元年房総半島台風時に水道が一時使用できなくなった原因は、用水供給事業体である九十九里地域水道企業団の浄水場が停電したことにより、山武郡市広域水道企業団の配水場への送水が停止したことによるものです。  九十九里地域水道企業団では、本年8月、浄水場に非常用自家発電設備の設置工事が完了し、停電時についても、通常運転が行われるようになったと伺っております。  山武郡市広域水道企業団では、令和元年度の台風災害を踏まえ、配水場に設置している非常用自家発電設備の燃料タンクを増設し、停電時についても、3日間(72時間)の通常運転が可能となっております。  また、災害時に必要となる応急給水用資機材の確保として、運搬が容易な組立て式の応急給水タンク(1トン)5基を新たに購入し、災害用給水袋については、6,000枚を備蓄しております。  配水管の耐震化につきましては、基幹管路耐震化事業として、口径350ミリ以上の配水管の耐震化工事、重要給水施設配水管耐震化事業として、医療機関等の重要な施設への配水管の耐震化工事を実施するなど、災害対策を図っていると伺っております。  以上です。 192 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 193 ◯9番(長谷部竜作君) 令和元年房総半島台風による発災の翌月、10月25日に発生した豪雨は、作田川等の越水や氾濫を引き起こし、床下・床上浸水や、また、日向小学校や日向幼稚園が孤立するなど、市民の生命と財産に危機を招き、大きな不安を与えることとなりました。  そのことを踏まえ、現在の治水対策についてお伺いいたします。 194 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 195 ◯建設環境部長(今関 務君) 作田川における治水対策につきましては、千葉県により、作田川改修事業が継続的に行われているところでございます。  また、河川改修事業とは別に、施設の適正な管理を目的に、源川調節池のしゅんせつ工事が昨年度実施されたほか、作田川に堆積した土砂を撤去する河道掘削を、作田川新殿内橋付近において、継続的に実施していると県より聞いております。  また、流域の関係者が協働し、流域全体で水害を軽減させる取組を推進するため、千葉県により、作田川水系流域治水プロジェクトが、昨年度策定されたところでございます。 196 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 197 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  今、御答弁いただきました、千葉県により作成された作田川水系流域治水プロジェクトとは、どのような計画なのか、お伺いいたします。 198 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 199 ◯建設環境部長(今関 務君) 作田川水系流域治水プロジェクトでは、氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策として、作田川河川改修事業や堆積土砂の撤去などのハード事業を、また、被害対象を減少させるための対策として、立地適正化計画の策定支援を、被害の軽減・早期復旧・復興のための対策として、防災講話などのソフト事業を、県と市が一体となって推進する内容になっております。  以上です。 200 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 201 ◯9番(長谷部竜作君) 令和元年に発生した連続災害の経験から、多くの反省とともに、多くの教訓を得たと考えます。  その教訓を生かし、また、現在の感染症拡大の局面にも対応した防災物資の備蓄がなされていると推察いたしますが、現在の防災備蓄品の状況についてお伺いいたします。 202 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 203 ◯総務部長(小川宏治君) 備蓄品の状況についてお答えいたします。  令和元年の一連の風水害から、備蓄品に関して、様々な教訓を得ることができました。重要な3つの事項について申し上げます。  1つ目は、市としての備蓄はもとより、市民の備蓄に関する意識を持ってもらうことでございます。  市は、大規模な地震・津波を想定し、備蓄品を準備しております。特に飲料水や食料は、防災アセスメントから、津波や揺れにより、家屋が倒壊し、どうしても避難所での避難生活が必要となる方、約3,200名を対象として、最低限の飲料水や食料3日分を備蓄しております。  令和元年の災害時の教訓としては、避難所に行けば、当然のように、水や食料がもらえるという避難者の意識が如実に見られたということでした。もし、このままの意識で、地震・津波災害を迎えることとなれば、市の備蓄する食料や飲用水は、あっという間になくなり、プッシュ型の支援物資が届けられるであろう3日間を、飲まず食わずで過ごさなければなりません。まずは、自分の身を守るために必要な物資は自ら備蓄するという意識づけが必要であると認識しました。  2つ目は、教訓に基づく備蓄品の種類の増加です。  避難所は、学校の体育館が主たるもので、床の硬さから身を守るための床に敷くマットや簡易ベッド、女性や要支援者のプライベートの確保のためのルームテント、停電時のオストメイト用のトイレ、依然として脅威である新型コロナウイルス感染防止のためのマスク、防護衣、手袋、フェースシールド、消毒液等を備蓄品として、新たに確保しました。  3つ目は、重要な備蓄品の集中運用を可能とする管理体制です。  以前は、発電機やバルーンライトを各避難所で管理していましたが、全避難所を一斉に開設することは考えられないことから、必要な場所に集中して保管し、使用できるよう、消防防災課が一括管理することとしました。  今後も、防災・減災に必要な備蓄品があれば、整えてまいります。  以上でございます。 204 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 205 ◯9番(長谷部竜作君) 次に、令和元年の災害発生時、また発生後の様々な対策・対応について、市単独、行政単独では対応し切れない点が多々あったように思います。市では、他自治体及び民間事業者等との応援協定などについても、様々、締結してきたと承知しております。  現在の応援協定の状況と今後の課題をお伺いいたします。 206 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 207 ◯総務部長(小川宏治君) 協定に関する御質問でございます。  議員御指摘のとおり、市単独でできることには限界がございます。平成31年4月の業務継続計画と受援計画の策定に当たり、防災・減災対策及び復旧・復興業務を行うためには、かなりのマンパワーや知識、技能、資機材が必要であることを認識し、そのために、各種応援協定を締結してまいりました。  まず、他自治体との相互応援協定です。  県外自治体の第1号として、平成27年、大船渡市とは、東日本大震災関連で災害時相互応援協定を締結いたしました。
     それ以前に、県内市町村と相互応援協定は締結していたものの、大規模な災害が発生した場合、同様の被害が発生することも想定され、市職員の派遣が可能であるかは疑問であるとともに、応援が可能であっても、周辺市町村も同様に応援を必要とするため、人的・物的な応援が、災害対応に必要な数量を満たすとは考えられないこと、大船渡市は比較的遠距離であることから、応援に時間を要することなどから、他の市町とも協定を結ぶ必要性があると考えました。  なお、災害協定を結ぶに当たり、災害時相互応援の実効性を高めるため、次の4つの条件といたしました。  第1に、同じ災害で同様の被害を受けないこと。  第2に、災害対策の最も重要な初期対応業務で応援が得られるよう、6時間程度で移動が可能であること。  第3に、人口規模が同規模で、各種業務の実施要領や問題点を共有できること。  第4に、過去に災害を経験し、また、防災意識が強く、災害業務の実施に当たっての問題点や対策についても熟考され、効果的な応援や災害対応のアドバイス等が期待できること。  以上の4つの項目を満たす、茨城県の常総市、静岡県の牧之原市、山形県の長井市と、災害時相互応援協定を締結いたしました。  続いて、企業との応援協定ですが、停電対応のため、東京電力パワーグリッド(株)、千葉トヨペット(株)、川久石油(株)と、通信確保のため、NTT東日本と、新型コロナウイルス感染対応のため、千葉県ぺストコントロール協会などをはじめとして、平成31年から、13企業と応援協定を締結しております。  今後も、防災・減災対策、復旧・復興業務に必要な応援協定を締結してまいります。  以上です。 208 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 209 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  今の防災についての各種御答弁から、令和元年の連続災害を教訓とし、課題を整理され、着実に取り組んできたことが分かりました。  しかしながら、災害は忘れた頃にやってくるとは、使い古された言葉でありますが、まさに真理であります。どうか苦い経験を忘れずに、今後も、防災・減災施策へ取り組んでいただけるよう、お願いいたします。  また、防災については、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。 210 ◯議長(能勢秋吉君) ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午後 0時01分)              (再開 午後 1時07分) 211 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  長谷部議員。 212 ◯9番(長谷部竜作君) それでは、引き続き、質問をさせていただきます。  人口減少対策について、質問いたします。  この質問のはじめに、山武市の将来推計人口についてお伺いいたします。 213 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 214 ◯総合政策部長(荒木康之君) 将来の人口推計についてお答えいたします。  山武市の人口推計についてですが、今年度取り組んでおります第3次山武市総合計画の策定に当たっては、最新のデータによる市の将来の人口推計を行う必要があると考えております。  これまで山武市の人口推計につきましては、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、人口ビジョンを作成し、お示していたところです。この推計は、平成27年国勢調査結果を基点として、国立社会保障・人口問題研究所の人口推計の基礎データを使用しております。  今回、改めて市の人口推計を行うに当たり、令和2年の国勢調査結果に基づく国立社会保障・人口問題研究所の人口推計の基礎データを使用したいところですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、必要な調査の実施が遅れていることから、現時点では、来年前半に公表予定となっております。  そのため、今回は、市独自に将来の生残率等の基礎データを算出し、従来と同様の推計方法により、令和2年の国勢調査結果を基点とした人口推計を行いました。  この結果、10年後の2030年の山武市の人口は、現状のまま、推移した場合は3万9,843人、合計特殊出生率が上昇した場合は4万459人、合計特殊出生率に加えて、20歳代の社会移動が改善した場合は、4万1,762人と推計しております。  なお、詳細につきましては、今後、第3次山武市総合計画策定過程の中で説明させていただく予定です。 215 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 216 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  あと10年弱で、約1万人前後が減るということは、よく分かります。あくまでも推計でありますので、そう予想されるということでしょうか。  次に、8月11日付の千葉日報紙には、市長のインタビュー記事が掲載されておりました。その中で、市長は、「本市の農業を取り巻く環境は、農業者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地増加など、多くの問題がある。若者やIターン、Uターンによる新規就農者たちに活躍してもらうとともに、人口減対策につながることを期待したい。新たに戦略的な農業構想を策定し、基幹産業である農業の持続的な発展に向けた施策を、総合的かつ計画的に展開したい」とお話しされております。  この戦略的な農業構想とは、どのような構想か、お伺いいたします。 217 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 218 ◯市長(松下浩明君) 長谷部竜作議員の公明党の代表質問の中で、人口減少対策について、その中で戦略的な農業構想についての御質問をいただきました。  農業は、食料安定供給や地域の環境保全はもとより、地域活性化を担う基幹産業として、大きな役割を果たしており、市の経済成長や地域活性化を牽引するポテンシャルの高い産業であると私は考えております。このように、市にとって重要な産業である農業が、持続的に成長を目指すための方向性や考え方を示す中長期的な計画として、農業構想を策定してまいります。  本計画の要素の中でも、現在、農業が抱える担い手不足への対応は、最重要となります。対応として、スマート農業の推進や農地の集積による農業の効率化など、様々な方法は考えられますけれども、農業に産業としての魅力を感じ、市内はもとより、市外から新たに農業従事者として、転入いただくことが理想であります。  そのように、今、戦略的に可能になるような施策・仕組みづくりについても、農業構想の策定と併せて研究してまいりたいと考えております。 219 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 220 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。研究してまいるということでした。  私からも、この農業に関しては、一番大事な稼げる農業をぜひ目指していただいて、やはり、都会から来て、土と生活するということに憧れてきたけれども、意外と稼げなかったということで、辞める方がありますので、どうか、ぜひ、稼げる農業ということでお願いしたいと思います。  前回の定例会で、「市長は、人口増を目指しているのか、現状維持とするのか、減少の速度を鈍化させたいのか」という、さんむ21の石川議員の御質問に対し、松下市長は、「人口が減る速度を少しでも遅くしたいなどという方向になりつつある」と、御答弁されています。率直に言って、私は、この御答弁は消極的ではないかと感じました。  私は、以前から、人口減少対策について、人口増を目指し、様々な質問をしてまいりました。そして、私は、決して何もないところから、人口増を求めているわけではありません。  令和2年3月に、成田空港に関する四者協議会から出された「成田空港周辺の地域づくりに関する「実施プラン」概要版」の中には、人材供給など、地域の支えがあってこそ、機能強化を達成できる。空港内だけでも約3万人の人材確保が必要。空港外の雇用も含めると、雇用が、空港内外で、6.4万人増加とあり、雇用増加のうち60%の約3.8万人の地域人材輩出を目標とする。  約3.8万人の従業員が、家族とともに地域に居住すると、平均世帯人を2.4人とした場合、約9.2万人の人口押し上げ効果に相当とあります。これによって、10年先の令和14年時点での9市町人口推計値32.8万人を42万人とすることを目標とし、さらに生産年齢人口の増加も期待されるとのことです。  今お話しした四者協議会の四者とは、国交省航空局、千葉県、成田空港株式会社と、空港周辺9市町(香取市、神崎町、成田市、栄町、富里市、多古町、芝山町、横芝光町、山武市)であります。  ここで言われている9.2万人の人口押し上げ効果を、私は、山武市は取りにいくべきだと考えます。この成田空港の機能強化の効果を踏まえた上で、人口減少に対する市長のお考えをお伺いいたします。 221 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 222 ◯市長(松下浩明君) 長谷部議員の御質問のとおり、私も、2028年度末の供用を目指して整備が進んでいる「成田空港の更なる機能強化」は、山武市にとって、移住定住や雇用の場が増えるだけでなく、地域経済にとりましても、大きなチャンスということで捉えております。  まず、成田空港株式会社が実施しております、成田空港内従業員実態調査は、3年ごとに実施しておりましたけれども、今現在、新型コロナウイルス感染症拡大の関係で実施はされておりません。直近の2017年11月1日を基準日として実施した調査では、本市に移住している空港内従業員数は630人で、全従業員数の約1.5%となっております。  これは、本市の生産年齢人口の約2%で、空港周辺9市町の中では、一番低い数値となっております。これは空港までの距離はもとより、公共交通機関を利用したアクセスが影響しているものであると考えております。  今後は、交通の結節点である駅周辺の整備や空港シャトルバス等の公共交通の充実が必要であり、その実現には、近隣市町との連携も必要であります。  特に成田国際空港では、脱炭素社会の実現を軸として、2050年度に向けた取組の方向性を示す「サステナブルNRT2050」を策定しております。ステークホルダーの一員として、環境に優しい公共交通網の整備は不可欠であると考えます。  また、本市では、グローカル人材を育てる力の創生といたしまして、英語教育に力を入れてまいりました。具体的には、中学校卒業時に、英語検定3級以上を取得している生徒の割合を50%にしようとするもので、その目標まで、あと一歩のところまで来ております。本市の子ども達が、将来、成田空港関連に就職することは、人口増加には直接はつながりませんが、定住促進には大きな意味があると考えております。  次に、県で再整備の検討が始まった県立蓮沼海浜公園は、九十九里地域をはじめとした、県北東部の観光資源として、大きく寄与しております。成田空港の機能強化による地域の活性化と雇用創出による移住定住の促進、通年型観光資源の開発などによりまして、インバウンド需要を取り込んでいきたいと考えております。  そのほか、先ほどお話をしました戦略的な農業構想、現在、県が提案している「成田空港の更なる機能強化を最大限に生かした周辺地域の活性化」を実現するため、民間事業者の参入しやすい地域づくりを目指した成田空港周辺における国家戦略特区、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の千葉県区間の全線開通、(仮称)山武パーキングエリアの設置などは、全て、空港の機能強化を支えるものであり、現在策定を進めている過疎地域持続的発展計画の各種事業を絡めていくことで、人口減対策に大きく寄与するものであると信じております。  最後に、人口減対策は、即効性のものと将来のまちづくりに種をまくというような事業とバランスよく実施することが必要であると考えております。  そして、一番大切なことは、私たちの山武市のブランド力でございます。国際環境認証ブルーフラッグを取得した本須賀海岸をはじめとした、きれいな海岸線、おいしい野菜や果物、緑豊かな森林などの大自然は本市の宝であり、次世代に引き継いでいかなければなりません。  そして、県内でいち早くゼロカーボンシティを宣言した本市としては、脱炭素に関する施策を推進し、未来のあるべき姿をいち早く形にすることで、本市のブランド力を高めていきたいと考えております。それが、一番の人口減対策であるのではないかと考えております。  いずれにしても、皆様方からいろいろな御提案をいただき、そして、こちらでまとめて、また、皆様方に理解していただいて進めている政策を、やはり、一つ一つ丁寧に、しっかり進めていくことが、一番のことと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 223 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 224 ◯9番(長谷部竜作君) 答弁、ありがとうございました。  全ての施策を人口減対策につなげると、その言葉のとおり、様々な施策が出てまいりました。しかしながら、本日からは、ぜひ、全ての施策を人口増対策につなげるということで、頑張っていただきたいと思います。  9市町で9.2万人増えるといっても、これは9市町で競争になるということです。新たな人口を取っていかなければ、山武市は競り負けるという形になりますので、せっかくのチャンス、9市町を抜く近隣市町にはない大きなチャンスでございますので、積極的にこの人口を取りにいく。そして、先ほど市長が言われた9市町の差別化、ブランド化をぜひ図っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  今、市長に人口減少に対するお考えをお伺いいたしましたが、実際、成田空港の機能強化による人口押し上げ効果を山武市に波及させるには、その受皿として、新たな住宅地の整備が必要かと考えます。  そこで、現在、山武市では、新たな住宅地の整備に係る計画または構想があるのか、伺います。 225 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 226 ◯建設環境部長(今関 務君) 現在、新たな住宅の整備に係る具体的な計画はございません。 227 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 228 ◯9番(長谷部竜作君) 現在、新たな住宅地の整備計画はないとの御答弁でしたが、将来に向け、新たな住宅地整備に関する考えをお伺いいたします。 229 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 230 ◯建設環境部長(今関 務君) 山武市都市計画マスタープランでは、将来の都市像として、都市機能や公共サービスが既に一定程度、集積した鉄道駅周辺等の拠点を中心に、日常生活の利便性の向上とコミュニティ・子育て環境等の充実を図ることにより、集約型の都市が形成されることを目指すとしています。  今後、鉄道駅周辺等の拠点におけるまちづくりを進める中で、土地利用規制等の条件を踏まえた適地があった場合、新たな住宅地の整備について、民間事業者による宅地造成が促進されるよう、検討を進めてまいりたいと考えております。 231 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 232 ◯9番(長谷部竜作君) それでは、次に、踏切の拡張について伺います。  今の御答弁をお聞きいたしますと、鉄道駅周辺などの拠点を中心としたまちづくりをお考えになっていると拝察いたします。  その場合、山武市を南北に通る総武本線の狭い踏切の数々が、大きな障害になるのではないでしょうか。まちづくりにおける山武成東インターチェンジの効果的な活用や市内3駅の乗降口と駅裏との一体的な開発を考えるとき、文字どおり、ボトルネックとなるものが踏切です。そのため、踏切の拡張が必須と考えます。  しかしながら、踏切拡張事業については、踏切道改良促進法による改良すべき踏切道に指定される必要があり、指定後に事業化への協議が始まると聞いております。そのため、踏切拡張への事業化は、かなりハードルの高いものと認識していますが、現在、踏切道改良促進法に基づいた改良すべき踏切道に指定された踏切が、山武市内にあるのか、また、踏切の拡張要望を行った箇所があるのかを伺います。 233 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 234 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えいたします。  踏切の拡張事業は、議員御質問にあるとおり、踏切道改良促進法に基づき、改良すべき踏切道に指定される必要があります。国土交通大臣の指定になりますが、現時点では基準を満たすことが難しく、山武市内の踏切で指定された箇所はございません。  踏切拡張の要望につきましては、県道日向停車場極楽寺線の拡張要望と併せて、第二東金街道踏切の拡張を道路管理者である千葉県に要望しているところでございます。 235 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 236 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  その実現を強く要望いたしまして、次の質問に移ります。  都市整備、特に新たな住宅地の整備には、道路の整備も必須となりますが、私からは既存の未開通道路について伺います。  さんぶの森公園から県道22号へ至る未開通県道の進捗状況についてお伺いいたします。 237 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 238 ◯建設環境部長(今関 務君) 御質問の道路は、都市計画道路雨坪埴谷線で、千葉県により事業が行われております。  御質問の未開通区間、埴谷地先のさんぶの森公園脇の交差点から県道横芝山武線との合流地点までの進捗状況につきまして、千葉県へ確認したところ、未開通区間700メートルのうち、520メートルが工事着手されており、用地につきましては、面積ベースで約98%が確保されていると聞いております。 239 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 240 ◯9番(長谷部竜作君) あと、もう一息ということでありますが、この開通に向けた、今後の取組についてお伺いいたします。 241 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 242 ◯建設環境部長(今関 務君) 今後の予定につきましては、未買収用地の用地交渉を引き続き行うと県から聞いておりますが、市としましても、交渉の過程で、千葉県の後押しになるような取組により、早期の開通につなげたいと考えております。  以上です。 243 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 244 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。
     98%ということですが、あと2%、ぜひ、市も協力して進めていただきたいと思います。  都市整備について、様々、質問いたしましたが、踏切の拡張を必要としない住宅地の整備の可能性についても、ぜひ、今後、検討していただきたいと思います。  はにわ道にある猿尾高架橋を利用した松尾駅周辺、先ほどのさんむ21の議員の皆さんの質問にもありましたが、そうした松尾駅周辺の開発や芝山と連携した道路整備による山武市北側地域、総武本線より北側の地域への開発、総武本線をまたぐ必要がなければ、踏切の拡張はボトルネックとなることがありませんので、そうした部分での新たな住宅地の整備など、可能性は様々あると思います。成田空港の機能強化による人口押し上げ効果を取りこぼすことがないよう、受皿となる、積極的な都市整備の推進をお願いいたします。  また、都市整備につきましては、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、電子地域通貨導入の可能性について質問をいたします。  地域通貨とは、特定地域内で流通する金券とでも表現すればよろしいでしょうか、プレミアム商品券や、市が現在配布している割引券も、そのような役割を持つものと思います。  一方で、電子通貨とは、キャッシュレス決済に使う電子マネー、現在話題のマイナポイントが付与されるといった類いのものをイメージすれば、分かりやすいと思います。  これらを組み合わせた電子地域通貨、山武市内で使える電子マネーの導入を提案したいと思います。このような電子地域通貨は、県内自治体では、木更津市のアクアコインや大多喜町でも導入されております。  また、全国では、岐阜県の高山市、飛騨市、白川村の2市1村で利用できる、さるぼぼコインや、深谷市のネギーなど、ほかにも多数の自治体で導入されており、山武市においても、これまでのプレミアム商品券や割引券に替えて、または、それに加えて、地域経済の活性化のため、電子地域通貨を導入してはと考えますが、いかがでしょうか。 245 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 246 ◯産業振興部長(中村洋一君) 電子地域通貨の導入についてお答えいたします。  地域でお金を使い、そのお金が地域を循環する電子地域通貨の流通は、お金の地産地消の仕組みをもたらすきっかけになり得ると考えております。  導入に関しては、まずは、事業者、消費者の双方にもたらされるメリット・デメリットを考慮し、地域経済の活性化を担う通貨として、有効に活用されるような仕組みづくりを、先進自治体の事例等を参考にしまして、研究していきたいと思います。  以上です。 247 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 248 ◯9番(長谷部竜作君) 導入に至るまでは、様々なハードルをクリアしなければできないとは思いますが、幸いにして、今、御答弁にありました先行事例は、非常に多くございます。様々、研究していただいて、御検討をいただきたいと思います。  次に、この電子地域通貨の活用について質問いたします。  電子地域通貨は、活用の仕方によって、市民や市に大きなメリットがあると考えます。本年4月の広報さんむに、「健康ポイント事業が始まりました」との掲載があり、そこには、「ポイントをためて、健康グッズを手に入れよう」とありました。この健康ポイントも電子地域通貨へのポイント付与とすることによって、地域経済への貢献が期待できると考えられます。  また、公園や海岸の環境美化活動などのボランティア活動に対するポイント付与によって、環境に対する関心の向上、先ほどのさんむ21の質問にもありました、出張サポートによるマイナンバーカードの取得などに対する高齢者へのポイント付与、また、スマホ教室への参加など、市独自のポイント付与で、国が進める自治体DXやデジタル田園都市国家構想の推進を促すことが期待できるのではないかと思います。  その他、観光客誘致へ向け、キャンペーン等を行い、期限付ポイントの付与による交流人口の創出なども視野に入るのではと考えます。  このようなポイント付与は、やはり、様々な先進事例がございますので、ぜひ、調査研究をしていただき、様々な活用法も併せて検討していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 249 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 250 ◯産業振興部長(中村洋一君) 電子地域通貨の活用についてお答えいたします。  先ほどの答弁の繰り返しになってしまいますが、事業者、消費者の双方にもたらされる、メリット・デメリットを考慮しまして、地域経済の活性化を担う通貨として、有効に活用されるような仕組みづくり、また、様々な取組に活用できるような仕組みづくりを先進自治体の事例等を参考に研究してまいります。  以上です。 251 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 252 ◯9番(長谷部竜作君) ぜひ、研究していただきたいと思います。  このようなポイント付与を、ちまたでは、ポイ活、ポイント活用と言われて、大分、はやっておりますので、ぜひ、検討していただきたいと思います。  また、似たような仕組みとして、市では、山武市ふるさと納税電子感謝券が導入されます。その狙いは違いますが、使用方法や仕組みなどは同じかと思いますので、先行事例として、様々な問題点が洗い出されると思います。協力、そして研究していただき、よいものが導入できるよう、前向きの検討をよろしくお願いいたします。  次に、生活環境について質問をいたします。  令和2年に、動物の愛護及び管理に関する法律の改正により、犬猫の不妊去勢手術が飼い主の義務と定められました。これに伴い、市で行っていた犬猫の不妊及び去勢手術補助金は、令和4年3月31日で終了したところであります。  この補助金がなくなって以降、特に、野良ねこという表現が合っているかもしれませんが、地域ねこに関する相談が増えた印象にございます。  地域ねこに関する年間の相談件数を伺います。 253 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 254 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えします。  飼い主のいない猫に関する苦情件数は、平成30年度に4件、令和元年度に5件、令和2年度に11件、令和3年度に12件と増加しております。  主な理由としましては、飼い主のいない猫への餌やりによって、猫が集まり、そして住みつくことで、近隣の住民が猫のふん尿被害を受けることから、苦情となっております。 255 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 256 ◯9番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  恐らく、保健所へ直接という相談もありますので、潜在的にはもう少し大きいのかなと思います。  また、この問題に関しましては、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次の質問であります、男性トイレへのサニタリーボックス設置についてですが、このサニタリーボックスは、女性用トイレに設置されることが、現在までは一般的でした。  しかしながら、近年、高齢の男性を中心に、前立腺がんや膀胱がんになる方が増えてきており、これらのがんは手術後、尿失禁や頻尿などの症状が残ると言われております。そのため、日常生活において、おむつや尿取りパッドを履いて過ごす男性が増えてきており、男性トイレへのサニタリーボックス設置の必要性が高まってきております。  その詳細につきましては、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  いずれにせよ、今日の代表質問で、様々な質問をさせていただきました。市長選では、公明党は、松下市長を推薦させていただきました。今後の政策課題については、公明党も責任を負っていると思っております。そういった部分で、私たちとしては、市長には、人口増対策をぜひやっていただきたい。人がいなくなるから、公共交通も寂れたものになりますし、地域から店もなくなっていく。  今、この成田空港の機能強化のチャンスをつかまなければ、山武市は、今後、二度と人口増になることはないと思いますので、ぜひこのチャンスを逃さずに、つかんでいただきたいと切にお願いをいたしまして、私の代表質問を終わります。ありがとうございました。 257 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 258 ◯14番(市川陽子君) 議席番号14番、公明党の市川陽子です。ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、公明党の長谷部竜作議員の代表質問における関連質問を行います。  近年、ウクライナ戦争等の影響による物価高騰や新型コロナウイルス感染の再拡大、また、線状降水帯等による局地的な豪雨災害など、突発的な事態が市民生活に大きく影響を及ぼしております。このことを踏まえ、市民の命と暮らしを守るために、日々、備えを怠らず、最善を尽くすことが不可欠です。  それでは、質問に入らせていただきます。  項目1の防災の自治体及び民間との応援協定については、代表質問にて、よく分かりました。  私たち公明党が提出させていただいた、令和4年度予算編成に対する要望書の回答にも、社会福祉協議会、民生委員を含めて、安否の確認要領について協議を進めているところですとありました。  では、避難所運営、特に福祉避難所について伺います。災害時に福祉避難所を利用する避難行動要支援者と言われている方の状況について伺います。 259 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 260 ◯総務部長(小川宏治君) お答えいたします。  現在の地域防災計画では、避難行動要支援者名簿の対象者の範囲を、介護保険における要介護3以上で居宅において生活する方、身体障害者手帳1級または2級の方、知的障害の療育手帳A以上の方、65歳以上の高齢者の独り暮らし、または65歳以上の高齢者のみでお住まいの世帯の方として、令和4年8月30日現在、1万1,662人の方が該当されております。  国は、令和3年3月の閣議決定により、災害対策基本法等の一部を改正し、個別避難計画作成を努力義務化しました。その内容は、避難行動要支援者について、避難支援等を実施するための計画(個別避難計画)を作成するよう努めなければならないこととするとあります。  現在の避難行動要支援者名簿記載者全ての避難を支援するための人員の確保は困難であり、現実的ではありません。このため、対応が可能と思われる数への絞り込みが必要であると考えております。  市は、今年度末を目標に、地域防災計画の改定作業を実施中であり、避難行動要支援者名簿該当者の範囲についても、実効性を考慮し、見直しを図ってまいるところでございます。よろしくお願いいたします。 261 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 262 ◯14番(市川陽子君) では、その名簿はどう活かされているのかを伺います。 263 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 264 ◯総務部長(小川宏治君) 避難行動要支援者名簿は、民生委員全員と交付を希望された区長、自治会長及び自主防災組織に対し交付しております。  令和4年度は、区長83名、自主防災組織12組織に対し配布、または今後、配布を予定しております。  避難行動要支援者名簿は、平時において、地域の避難行動要支援者の把握等に活用されているものと認識しております。  以上です。 265 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 266 ◯14番(市川陽子君) 防災対策では、まず、自分の命は自分で守る自助が基本です。今後も台風シーズンが続くだけに、風水害への警戒が不可欠です。  そこで、自然災害で、より被害を受けやすいのは、障害者や高齢者などの災害弱者であります。2011年の東日本大震災をはじめ、近年の大規模災害では、犠牲者の6割以上を占めています。  その中、住民の安全を守るため、自力で避難することが難しい災害弱者を対象に、個別避難計画の作成が努力義務化されたということがあります。内閣府の資料によると、全国で普及が進み、作成済み、一部作成済みの区市町村は約7割に上っているとあります。  そこで、市の個別避難計画作成の現状について伺います。 267 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 268 ◯総務部長(小川宏治君) お答えいたします。  内閣府の「高齢者・障害者等の個別避難計画に関する防災と福祉の連携について」では、個別避難計画の作成に際しては、要介護度3から5の高齢者や身体障害者手帳1級・2級等を所持している者等の自ら避難することが困難な者のうち、ハザードマップで危険な区域に住む者や独居または夫婦二人暮らしの者など、計画作成の優先度が高いと地方公共団体が判断する者について、地域の実情を踏まえながら、地域防災計画の定めるところにより、おおむね5年程度で個別避難計画の作成に取り組んでいただきたいと示されております。  市といたしましても、内閣府が示す条件に沿って作成するための準備を進めているところであり、現在、個別避難計画作成該当者を把握し、その中で、危険箇所に住み、かつ、垂直避難が困難な方を絞り込んだ状態でございます。  以上です。 269 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 270 ◯14番(市川陽子君) 状況は分かりました。  その中で、各地区の中でも、自主防災組織に取り組んでいる地区との格差があり、全ての地域を一斉に取り組んでいくには、かなり厳しい状況ではないでしょうか。  そこで、個別避難計画に対応していくためには、要支援者を支える仕組みづくりに当たり、自主防災組織を進めていただいているところを中心に、モデル地区として進めることは、どうでしょうか。伺います。 271 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 272 ◯総務部長(小川宏治君) 個別計画の作成を推進させていくためには、多くの支援者を確保することが必要不可欠となります。そのために、いかに周辺住民の協力を得られるかが、重要なポイントとなります。  議員御提案のとおり、自主防災組織等の活動が活発で、地域内のコミュニケーションが取れ、かつ災害による危険度の高い地区を優先的に、個別避難計画を作成し、このノウハウを蓄積するとともに、モデルケースとして、市内全体へ普及させていきたいと考えております。  以上です。 273 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 274 ◯14番(市川陽子君) 茨城県の常総市では、自主防災組織の結成率や個人別優先度による順位づけ等をやりながら、1から4に分けたランキングを決めて、優先的に取り組んでいるところもございます。そういうところも参考にしながら、取り組んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。  続いて、福祉避難所についてですが、どの自治体も、なかなか苦慮されていると考えます。このような中で、市は、福祉避難所の開設について、どのように考えているのか、伺います。 275 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 276 ◯総務部長(小川宏治君) 福祉避難所に関する質問でございます。  福祉避難所につきましては、市が開設する福祉避難所等と社会福祉施設を活用した福祉避難所の開設運営があると考えております。  まずは、市が開設する福祉避難所等についてでございます。市が開設する福祉避難所や指定避難所において、一般の避難者と同じスペースで避難生活が困難な方が、隔離された位置で避難できるスペースを準備したいと考えております。  ただし、市が準備する避難所や避難スペースの活用に当たり、介護等を必要とする場合には、家族等が同伴し、職員の対応を期待しないという条件が必要であると考えています。  現実として、令和3年の自主避難所開設の際、高齢の女性が、知人の協力を受けて、避難所に避難をされてまいったケースがございます。しばらくして、トイレに行きたいということでしたが、独力で動ける状態ではありませんでした。避難所には、男性職員しか配置されておらず、また、介護の経験もない職員が配置されており、その配置された3人の職員が付きっきりで対応したということがありました。  幸い、避難者が数人であったことから、混乱は生じませんでしたが、多数の避難者があった場合、高齢者と避難者のどちらに対しても、十分な対応ができるかと考えますと、大変困難であろうと想像できます。  災害対応業務は、広範多岐にわたり、避難所運営に当たれる職員には、限界があります。市が開設する福祉避難所は、スペースを準備するといったものになるということを認識いただきたいと思っております。  以上です。
    277 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 278 ◯14番(市川陽子君) ただいまの部長の話の中でも、避難所の中で、職員では、介護等が必要な方の対応がかなり厳しいということが、理解できました。  やはり、先ほど部長もおっしゃられたように、家族の方がしっかり対応していける、避難所の生活の中での取組のスペースを捉えてあげなければいけないのかなと、私も感じております。  先ほど、社会福祉施設の活用ということがありましたが、その中に、重度障害者等の施設を含め、これから、社会福祉施設とは協定を結び、活用できる状態にあるという認識でよろしいでしょうか。 279 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 280 ◯総務部長(小川宏治君) お答えいたします。  まず、協定でございますが、一部の社会福祉施設では、受入れについての協定を締結しておりますが、具体的にどのように受け入れるかにつきましては、まだ定まっておりません。  今年、一部の社会福祉施設と協議し、施設が避難所となり得るのか、災害の種類により、施設個々では受入れができないということが発生するのではないか、そのために各施設の協力体制を確立する必要があるのではないかといった内容について、話し合いが始まったところでございます。  今後、引き続き協議を重ね、社会福祉施設の福祉避難所としての活用について、具体化を図りたいと考えております。  以上です。 281 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 282 ◯14番(市川陽子君) やはり、いつ、どこで、どのように起きるかは分からない災害でございます。そういう意味で、まだ具体的に決まっていないということですけれども、早急に進めていかなければいけないのではないかと思います。  今後もこの第3福祉避難所の受入れ確保は不可欠だと、私は思います。ぜひ、話し合いの中で、具体的に盛り込んでいただきたいと思います。  また、日頃から各家庭でも万が一の事態に慌てぬよう、対応を確認し、意識的に備えることや、マイ・タイムライン(個人の避難行動計画)を作成することも大事とあります。  また、地域においては、被害を最小限に抑えるためには、地域防災力の向上も欠かせません。今後、各地域の皆さんのお力をお借りするなど、協力支援体制づくりを確実に進めていくことを強く望みます。  では、次に、項目3、都市整備の道路整備について伺います。  はじめに、令和3年第2回定例会にて、駅周辺の利便性について訴えてまいりました。現在、すぎのや前の交差点工事が行われていますが、工期を含め、その工事の概要について伺います。 283 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 284 ◯建設環境部長(今関 務君) 国道126号、すぎのや前交差点の工事概要について、事業主体であります千葉県に確認したところ、工事延長は185メートル、国道へ右折レーンを設置し、一部歩道の整備を行うなどの交差点改良工事で、工期は令和4年12月25日までを予定していると聞いております。 285 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 286 ◯14番(市川陽子君) 工期が令和4年12月25日の予定ということで、これが延びてしまうのかどうかと、先行きは見えないところですけれども、着実に進んでいただければと思います。  次に、現在工事を行っている交差点から津辺交差点まで約200メートルの区間は、安全対策として、歩道設置の計画がありましたが、今回の工事完成後、どのように事業が進められていくのか、伺います。 287 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 288 ◯建設環境部長(今関 務君) 事業主体であります千葉県に確認したところ、今後、用地買収や各協議が順調に進んだ場合には、津辺交差点の改良事業に取りかかり、その後に、国道の歩道整備といった手順になると聞いております。 289 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 290 ◯14番(市川陽子君) なかなか、すぐ思うようにはいかないとは思いますけれども、県との連携で、引き続き、しっかりと確認をしながら進めていただきたいと思います。  次に、成東総合運動公園前の市道整備について伺います。  この道路については、避難道路に位置づけ、道路整備を行っていただきました。特に運動公園北側に当たる交差点では、変形交差していた交差点が広くなり、歩道も整備され、利便性の向上が図られたと感じるところです。  一方、道路がよくなった反面、通学路でもあり、そこで、自転車利用者等や児童生徒が登下校で横断する際、大変危険に感じるとの声も寄せられております。やはり、通過車両のスピードの出し過ぎが原因とも取れますが、運動公園北側の交差点と、この路線と草深交差点から国道に向かう路線との交差点部分の交通安全対策について、どう考えているのか、伺います。 291 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 292 ◯建設環境部長(今関 務君) 成東総合運動公園北側に当たる交差点につきましては、成東東中学校や南郷小学校の通学路でもあり、道路整備時に横断歩道を設置した経緯がございます。  また、草深交差点から国道に向かう路線との交差点につきましても、計画段階から交通事故の発生が懸念されたことから、千葉県警交通規制課と信号機設置を前提とした交差点協議を行った経緯がございます。  御質問の交差点につきましては、運転者への注意喚起を目的とした路面標示や看板の設置などを行っていますが、即効性のある対策を効果的に実施する必要があると考えております。 293 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 294 ◯市長(松下浩明君) 御質問の中の成東総合運動公園前の道路の安全対策についてでございますが、部長の答弁にあったとおりでございます。千葉県警交通規制課との交差点協議を行いました。  また、私自身も、千葉県警本部へ出向かせていただきまして、草深交差点から国道に向かう路線との交差点の信号機設置に向けた要望を行った経緯がございます。これは、先ほど御質問いただいた、こども園のところと一緒に、要望させていただきました。  残念ながら、現状といたしましては、信号機のない安全対策ということになっておりますが、道路利用者の安全確保の観点から、実情に合った効果的な対策が必要であると考えております。  ここは、信号機設置に必要な交通量に達していないということが、主な理由でありまして、信号機設置というのは、なかなかハードルが高くなっております。しかしながら、やはり、事故にならないような策をしっかりとしなければいけませんので、要望等も必要に応じて、しっかりとやってまいりたいと思っております。 295 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 296 ◯14番(市川陽子君) 市長も直接行って、要望していただけた。私たちも、県議ともつながりながら、要望させていただいております。やはり、何事もないときこそ、不測の対応が不可欠ではないでしょうか。  市長、避難道路でもあり、災害時には混乱が生じることが想定されます。また、通学路でもあることから、児童生徒の安全確保の上で、引き続き、県と連携しながら、着実に進めていただきたいと強く望みます。  では、この小項目最後に、県道成東鳴浜線の道路整備について伺います。  県道成東鳴浜線の本須賀地先については、歩道がなく、歩行者の安全確保につながる道路整備については、時間がかかるものと思います。そこで、整備されるまでの対策として、グリーンベルトや注意喚起の路面標示などの対応が必要と思われますが、今後の対応などをどのように考えているのか、お聞きします。 297 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 298 ◯建設環境部長(今関 務君) 県道成東鳴浜線の本須賀地先につきましては、議員御指摘のとおり、歩道がない状況にあります。  千葉県に確認しましたところ、学校施設や児童保育施設が近く、歩道が設置されていない路線を優先して、グリーンベルト等の設置を行っているということでございます。  市としましても、安全対策の実施に向けて、継続的に要望を行ってまいりたいと考えております。 299 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 300 ◯14番(市川陽子君) 学校周辺優先ということなのでしょうけれども、子どもたちは、通学路として登下校していることだと思います。やはり、交通事故から守るためには、安全対策の強化をぜひ早急に進めていただきたいと思います。  最後に、項目5の生活環境の男子トイレへのサニタリーボックスの設置について伺います。  先ほど、長谷部議員からも話がありましたが、あまり聞き慣れないと思います。サニタリーボックスは、生理用品を廃棄する目的で設置されていることからも分かるとおり、女性用トイレもしくは男女兼用トイレに設置されることが、一般です。  また、日常生活の中においても、尿意を感じる頻尿が増大し、時には我慢ができず、漏らしてしまうようにもなります。これを防ぐために、おむつや尿取りパッドを履いて過ごすことで対応することが、一般的です。  このように、男性でも、おむつや尿取りパッドを使用する方が増えているため、男性用トイレにも、廃棄するサニタリーボックスが求められておりますが、現在、本市での設置状況を伺います。 301 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 302 ◯総務部長(小川宏治君) お答えいたします。  本市の公共施設の男性用トイレへのサニタリーボックスの設置状況につきましては、さんぶの森ふれあいセンターの図書館では、男性用トイレの個室に設置しておりますが、その他の公共施設は未設置でございます。  このため、尿取りパッド等の廃棄の必要がある方につきましては、多目的トイレを御利用いただいている状況でございます。  以上です。 303 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 304 ◯14番(市川陽子君) 近隣では、東金市、九十九里町が設置しており、また、習志野市では、本年4月より取り組んでいるところでございます。  それでは、保健福祉部長に伺います。  尿取りパッドを使用する方が、どのような理由で、それを利用する原因が考えられるのか、伺います。 305 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 306 ◯保健福祉部長(竹宮哲哉君) 高齢者人口の増加により、尿漏れの症状を訴える男性の割合は増加傾向にあります。尿漏れは、加齢とともに、そのリスクが高くなり、筋肉や中枢神経が衰え始める50代以降から、尿漏れを発症するリスクは高まる傾向にあります。こうした症状の男性の中には、尿取りパッドや紙パンツを利用されている方もいると思います。  自宅外のトイレで尿取りパッド等を廃棄する場所を必要とされている男性も増加しているものと思われます。 307 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 308 ◯14番(市川陽子君) 部長からも話があったように、男性特有の前立腺がん、あるいは、男性の罹患率が高い膀胱がんは、手術後、頻尿や尿漏れが起きやすく、尿取りパッドが欠かせません。  外出できるものの、男性トイレの個室で取り替えても、捨てる場所がないのです。使用済みのものを自宅まで持ち帰るということが、実情でありました。私も、対応された方の声も聞いております。  冒頭に、本市は、公共施設の多目的トイレ以外の男性用トイレは、ほぼ設置されていないとの答弁がありました。ぜひ、災害対策やトランスジェンダーの配慮からも、使用するトイレのドアや、サニタリーボックスにも分かりやすい表示を貼るなどを行い、市役所や保健センター等、公共施設の男子トイレ各個室に設置・導入することを求めますが、市長の見解を伺います。 309 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 310 ◯市長(松下浩明君) 市公共施設の男性用個室トイレへのサニタリーボックス設置については、他の自治体におきましても、設置をする動きが広まっているようでございますが、現在、本市の公共施設では、多目的トイレ以外は、ほぼ設置されていない状況でございます。  議員のお話のとおり、手術後の方や高齢者の方などは、尿取りパッド等の使用は不可欠でありまして、また、市民の方々から、市長への手紙ということで、この設置を希望する、お困りの声がございました。  このような状況を踏まえますと、サニタリーボックスが設置されていれば、そういった方々も、気兼ねなく、安心して外出できるようになり、社会とのつながりを維持することができる、また、生きる意欲を持ち続けることになりますので、男性用個室トイレへのサニタリーボックスの設置は必要なものであると思っております。  市といたしましては、市役所本庁舎をはじめ、各出張所や保健センターなど、公共施設の男性用個室トイレへの設置について、準備が整い次第、速やかに設置できるよう取り組んでまいります。  なお、設置する際には、利用者が分かりやすいように、設置場所及び設置理由などを表示して使用いただける環境を整えてまいりたいと考えております。 311 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 312 ◯14番(市川陽子君) 準備が整い次第ということで、市長、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  現在設置されているところにも、表示を貼っていただきたいと思います。付け加えておきます。  日本トイレ協会が2月に実施したアンケートによれば、尿取りパッドや紙パンツを使う男性の7割が、捨てる場所がなくて、困っていたとありました。  私も、市のホームページに掲載の「市長へのお手紙」を拝見いたしました。要望の回答として、「道の駅オライはすぬま、蓮沼交流センター、成東駅前観光交流センターでの多目的トイレにサニタリーボックスを設置させていただきました。また、併せて、民間事業者が経営するスーパーやコンビニ、商店、飲食店、宿泊施設等にも、サニタリーボックスの設置が広まるよう、市内業者のほとんどが加入している山武市商工会及び山武市観光協会に働きかけをしてまいります」とありました。  民間の施設にも積極的に設置していく必要があると言われておりますが、市長、再度、設置の働きかけを行ってはどうでしょうか。 313 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 314 ◯市長(松下浩明君) 市長への手紙や、議員からの御指摘によりまして、改めまして、この必要性を感じているところでございます。  多様性を尊重する社会の実現に向けて、市といたしましては、公共施設だけではなく、民間事業者が経営する飲食店や宿泊施設などにおきましても、男性用個室トイレにサニタリーボックスの設置が広がっていくよう、市内事業者が加入している商工会及び観光協会を通じて、引き続き、働きかけてまいりたいと考えております。ありがとうございます。 315 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 316 ◯14番(市川陽子君) 市長より、引き続き働きかけていくという御答弁をいただきました。  公共施設トイレのみならず、民間の施設にも積極的に設置されることは、市内外の方の心に寄り添うことでもあります。  これからも安心して山武市へ来ていただける環境づくりにもつながることを強く望みまして、これで、私からの関連質問を終わります。 317 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で、市川陽子議員の関連質問は終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時20分といたします。              (休憩 午後 2時09分)              (再開 午後 2時17分) 318 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  ほかに、関連質問はありませんか。  深沢誠議員、御登壇願います。  深沢議員。 319 ◯5番(深沢 誠君) 議席番号5番、公明党の深沢誠です。議長の許可をいただきましたので、長谷部竜作議員の代表質問における関連質問を行います。  はじめに、防災情報の周知についてお伺いいたします。  現在、水害に備え、全国の河川に、通常水位計のほかに、危機管理型水位計が設置されております。身近な河川の情報を国土交通省のサイトから、スマホやパソコンで簡単に確認することができます。  本市の河川においても、作田川、木戸川に設置されておりますが、市民がそれら防災情報をサイトに接続しやすいように、QRコードを広報紙に掲載し、周知を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。
    320 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 321 ◯総務部長(小川宏治君) お答えいたします。  市民への周知ということで、ホームページからアクセスできるようにはしておりましたが、議員おっしゃるように、広報紙にQRコードを掲載するということにつきましては、より情報が取りやすくなるということにつながりますので、早急に対応していきたいと考えております。 322 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 323 ◯5番(深沢 誠君) ありがとうございます。  全戸配布になってから、市の広報紙として、一層、市民に親しまれている広報さんむです。これからも、さらなる情報発信をよろしくお願いいたします。  次に、避難所運営についてお伺いいたします。  東京都文京区は、このほど、区内の避難所36か所にタブレット端末を配備し、日本語が話せない外国人避難者を対象とした、テレビ電話による災害時の通訳サービスを導入いたしました。避難所の運営スタッフが、入所を希望する外国人に対して、入所手続や支援物資の受け取り方の説明のほか、トイレの使い方やごみの分別など、避難所内のルールを伝える場合に用いるとのことでございます。  本市においても、都内ほどではないにしても、少なくない数の外国人避難者の発生が予想されることから、本市の規模に適した言葉の壁解消に向けた取組を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか。 324 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 325 ◯総務部長(小川宏治君) 東京都文京区の取組につきまして、御紹介いただきました。山武市において同様の取組を行うことにつきましては、現時点では非常に困難だと考えております。  市の特性や規模に応じた外国人への情報伝達要領につきまして、関係機関と連携し、取り組んでまいりたいと考えております。 326 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 327 ◯5番(深沢 誠君) 分かりました。近い将来、避難所運営訓練が実施できるようになりましたら、検証できるように、取組を加速化していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。  次に、人口減対策における戦略的な農業構想に関連して質問させていただきます。  地域農業経営支援事業について伺います。  本市では、人・農地プランに担い手として位置づけられた独立した新規就農者(50歳未満)に対して、年間150万円(夫婦共同経営の場合、225万円)の資金を交付しています。  この事業開始から直近までに交付金を受けた新規就農者世帯数と、交付終了後、何らかの理由で離農された世帯数を伺います。 328 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 329 ◯産業振興部長(中村洋一君) 交付を受けた新規就農者世帯数と交付金を受けて離農された世帯数について、お答えいたします。  平成24年度から令和3年度までに資金を交付した人数は47人で、うち、夫婦認定が12件ありましたので、世帯数としては、35世帯となります。  また、交付終了後に離農した世帯数は、2世帯でございます。  以上です。 330 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 331 ◯5番(深沢 誠君) ありがとうございます。  この事業を利用していない方で、離農した方もいらっしゃるので、実際はもう少し多い数字になるのかと思います。  先日、企業からの農業研修を受け入れている農家の方々と懇談した際、新規就農者の現状についてもお聞きいたしました。数年の研修を経て自立したものの、市場に出せる品質の作物がなかなか作れない方々もいて、その中で行き詰まり、離農する方もいるということでございました。  新規就農者支援については、指導する農家任せではなく、本市としても、県やJA等との連携の下、相談体制を強化し、新規就農者を孤立させない取組が必要であると考えますが、いかがでしょうか。 332 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 333 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  議員御指摘のとおり、新規就農者支援に当たり、市としましても、普及指導員のいる千葉県山武農業事務所並びにJA山武郡市との連携は必要なものであると認識をしておりまして、7月27日に、三者での意見交換会議を開催したところでございます。  三者会議では、サポート体制の充実及び人材の呼び込みなどのテーマを決めて、今後も継続して開催することで合意したところでございます。  以上です。 334 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 335 ◯5番(深沢 誠君) ありがとうございます。  先ほど市長の御答弁にもありました戦略的な農業構想も、根本は血の通った支援の取組があって、初めて実現できるものではないかと考えております。その意味では、既にそのような取組を始めておられるようでございます。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。  最後の項目として、生活環境についてお伺いいたします。  地域ねこ活動について伺います。  現在、多くの自治体で、犬や猫の致死処分の削減に取り組んでいます。その中で、地域住民が主体となり、ボランティア及び行政が協働して実施する地域ねこ活動も、少しずつ広がりを見せております。  この地域ねこは、千葉県の地域ねこ活動に関するガイドラインの定義では、「地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫のこと。その地域に合った方法で、管理者を明確にし、対象となる猫を把握するとともに、餌やふん尿の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など、地域のルールに基づいて適切に管理し、これ以上数を増やさず、一代限りの生を全うさせる猫を指す」とあります。  この地域ねこ活動は、人と飼い主のいない猫が共生していくための有効な方法の一つと考えられます。現在、本市においては、地域ねこには至らない不妊去勢手術活動を個人で行っている方もおられます。  今後、市として、市民への啓発及び情報提供、必要な支援等を行っていく考えはあるのかをお伺いいたします。 336 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 337 ◯建設環境部長(今関 務君) 現在、山武市内において、地域ねこ活動を行う団体は把握できておりませんが、飼い主のいない猫の保護活動を個人的に行っている市民がいることは承知しております。  飼い主のいない猫を地域ねことして取り扱う場合、地域の理解と協力を得て、餌やふん尿の管理、不妊去勢の徹底をしなければならないなどの条件があり、現在把握している一個人の活動を地域ねこ活動まで広げていただくには、活動に対する負担が大きくなるなど、現状としては、非常に難しいと感じております。  しかしながら、飼い主のいない猫のふん尿被害等で困っている市民も増加していることから、地域ねこ活動に関する先進事例等を踏まえつつ、今ある課題が解決できるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 338 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 339 ◯5番(深沢 誠君) 他の市町村によっては、猫の不妊去勢手術の補助金を交付しているところもございます。  公益財団法人どうぶつ基金では、行政枠を設けて、自治体に不妊去勢手術の無料チケット交付を行っております。周辺自治体でも交付を受けたところもあり、まずは、ここから始めてはいかがでしょうか。 340 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 341 ◯建設環境部長(今関 務君) 公益財団法人どうぶつ基金のさくらねこ無料不妊手術事業は、飼い主のいない猫を捕獲し、協力病院へ運搬、手術後は、猫を元の場所に戻す事業となっております。  この事業の行政枠チケットは、行政または行政が必要と認めた市民ボランティア団体、自治会、個人と共同して使用することができますが、一方で、対象となる猫について、飼い主のいない猫であることを確認しなければならないといった課題があります。  さくらねこ無料不妊手術事業への取組については、飼い主のいない猫をどのように確認すべきかという課題がありますので、まずは先進事例等を調査研究し、その上で判断をしていきたいと考えております。 342 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 343 ◯5番(深沢 誠君) ありがとうございます。  致死処分から共生へ、飼い主のいない猫も、共に地域で生きる大切な命として育んでいこうという地域ねこ活動は、少しずつ広がりを見せています。今後とも課題解決のための調査研究をよろしくお願いいたします。  ちなみに、飼い主のいない猫で、不妊去勢手術を受けた猫は、それと分かるように、片方の耳の先端がV字型にカットされております。その形が桜の花びらに似ていることから、さくら猫と呼ばれております。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 344 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で、深沢誠議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  石川議員。 345 ◯8番(石川和久君) すみません、先ほどの私の代表質問での発言の中で、2点ほど訂正をさせてください。  1点目は、行財政改革についてです。収入未済額(しゅうにゅうみずみがく)と誤って発言してしまいましたが、正しくは、収入未済額(しゅうにゅうみさいがく)でございます。大変失礼いたしました。  小中学校給食費無償化のところで、「県では第3子の無償化に向けて、都道府県では初の取組」と、曖昧な発言をしてしまいましたが、正しくは、「都道府県が主体で行う取組としては、初」という意味合いでの発言でございました。大変失礼いたしました。 346 ◯議長(能勢秋吉君) 次に、れいわ、玉置美津恵議員の代表質問を許します。  玉置美津恵議員、御登壇願います。  玉置議員。 347 ◯4番(玉置美津恵君) 議席番号4番、玉置美津恵です。議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い、会派れいわを代表して質問させていただきます。  内田教育長、就任おめでとうございます。  夏休みが終わり、新学期が始まりました。4月に入学した子どもたちの登校の様子を見ると、お兄さん、お姉さんになったなと感じました。現在も進行中であるコロナ禍の教育は、感染対策をしながら授業を進め、どのようにすれば、行事が開催できるのかを悩みながら予定を組み、1人1台の端末を使用したICT教育、いじめ、ヤングケアラー問題等、様々な課題に対応しなければなりません。  学校現場を経験されてこられた教育長の経営方針について伺います。  山武市の教育の現状と課題、そして、その課題への取組をどのようにしていくのか、お聞きします。 348 ◯議長(能勢秋吉君) 教育長、御登壇願います。 349 ◯教育長(内田淳一君) 教育長に選任していただいて、2か月余りが経ちました。今回、市議会の大変貴重な時間の中で、このような機会を与えていただき、深く感謝申し上げます。  それでは、私から、山武市の学校教育の現状や課題への対応等、私の基本方針についてお答えさせていただきます。  現在、子どもたちが置かれた状況を考えますと、社会が急激に変化する中で、グローバル化や少子高齢化が進み、また、感染症への対応等もあって、かつて当たり前だったことが当たり前でなくなるという先を見通すことが難しい時代となってきております。今、まさに変化の激しい時代を生き抜き、自分の道を切り開いていくための確かな学力が必要なときだと思います。  山武市の学校では、昨年度から第2期教育振興基本計画にのっとり、教育活動の充実に努めているところです。その中で、大きな課題として、学力の向上、特に学びの質の向上について、説明させていただきます。  学力につきましては、かつて、ペーパーテストで、知識の量をはかるというようなテスト偏重主義ともいうべき風潮がございました。今、私たちが育成しなければならない確かな学力は、知識の量ではありません。学んだ知識を基にして、例えば、他者との違いを認め、互いを大切にした上で議論したり、批判し合ったりしながら、よりよいものをつくっていく力です。  あるいは、批判や同調圧力に対し、明るく、しなやかに耐える体力や精神力、また、スポーツや芸術文化を単に競うということではなく、楽しむ、めでるといった素養も、確かな学力だと考えております。  幸い、基礎・基本の定着ということについては、成果が出てきております。今後、基礎となる知識を活用していく力、さきに述べましたような確かな学力をしっかりと育成していくために、授業の質の向上が不可欠となりますので、旧に倍しての取組を進めてまいりたいと思っております。  このほか、急増する外国人児童生徒ですとか、不登校児童生徒への対応、部活動改革を含む教職員の働き方改革への取組など、玉置議員がおっしゃるとおり、本市の学校が抱える課題は少なくありません。  そのために、私の基本方針としましては、実際に具体的な教育を行っている学校現場がやりやすくなるように、支援することに尽きると考えております。教育委員会として、学校現場をしっかりと支えてまいりたいと思います。  私からは以上でございます。 350 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 351 ◯4番(玉置美津恵君) 学校現場をしっかり支えていくという言葉を聞かせていただき、安心しました。よろしくお願いいたします。  次に、郷土愛への継承、子どもたちに郷土愛を育む学びをどのように考えているのかをお聞きします。  山武市で育った子どもたちが、成長後に、郷土にどういう人がいるのかと問われたときに、即座に答えられる人が何人いるでしょうか。山武市の名所旧跡や地域のお祭り、伝統芸能なども、一部の地域のことしか知りません。私も旧山武町の人から聞いて、山武町に昔から続く地域行事を初めて知りました。  山武市は平成18年に3町1村が合併してできた市です。偉人、伊藤左千夫にしても、旧成東町の偉人ではなく、山武市の偉人として知ってもらうべきです。各地域の代々伝えられてきた伝統行事や名所旧跡なども、山武市の子どもたち全員が知らなくては、郷土愛などを持てないのではないでしょうか。  酒々井町には、酒々井学子ども向け副読本『いいね!酒々井』があります。その本は、「他の町から来た友達や外国の人に、酒々井町のよさを話すことができますか」と始まります。  郷土愛を育むために、教材としての山武市のPR冊子を作ることは可能ですか、お聞きします。 352 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 353 ◯教育部長(今関正典君) 郷土愛を育むための地域を学ぶ学習は、生活科、社会科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間等で行っています。  例えば、小学校では、1・2年生の生活科で、学校の周りや学区の特徴について学習します。  3年生からは、社会科で、『わたしたちの山武市』という副読本を活用し、学習します。この副読本は、自然や文化、産業、偉人等、様々な角度から、市の魅力について学ぶようになっており、これを活用して、実際に調査や観察、見学等を行いながら、自分たちが住んでいる山武市の特色や魅力について学習しています。  これからも、この副読本等を活用し、山武市の魅力やよさについて、充実した学習を推進してまいります。 354 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 355 ◯4番(玉置美津恵君) 副読本があるとのことで安心しました。  私は愛媛県松山市で生まれ育ちました。正岡子規の誕生の地です。今ではテレビで放映されるほど、俳句で有名になりましたが、50年以上前は、学校で俳句をつくる時間が、何時間かあったくらいでしょうか。しかし、行政が有名観光地に俳句ポストを設置し、観光客に、観光地をお題にした俳句を投稿してもらうことから始まり、今では、五十数年も続く、小中高生俳句大会も開催されています。  1冊で、山武市の偉人や歴史、名所旧跡が学べる副読本があるのであれば、子どもたちに山武市の魅力をもっと感じてもらいたいです。
     例えば、山武市の子どもがスポーツ等で市外に行ったときなど、郷土愛があれば、交流会で、「山武市から来ました。九十九里浜のきれいな海があり、自然豊かな森があります。春になると、甘いいちご狩りができます。家族で来てください」など、山武市の紹介をしてくれるのではないでしょうか。  私たちの年代までは、大ヒットした「野菊の墓」の映画で、伊藤左千夫を知っていますが、今の子どもたちには、伊藤左千夫の『野菊の墓』と言っても分かりません。川端康成の『伊豆の踊子』も、映画で大ヒットしたと思います。中伊豆では、今でも人気の観光地になっています。山武市にも、伊藤左千夫の生家や記念公園があるのですから、もっとアピールしていただきたいと思います。  次に、交通安全教育に関する取組状況について伺います。  近年、自転車による人身事故が増加していると聞いています。  自転車保険の加入状況はどうなっているのか、お聞きします。 356 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 357 ◯教育部長(今関正典君) 千葉県では、本年7月1日より、自転車保険の加入が義務化されました。保険加入の義務化に伴い、県が作成した自転車保険加入義務化啓発チラシの配布や、学校だよりで保険加入の義務化について情報提供するなど、周知を図っております。  また、自転車専用の保険でなくても、保護者が現在加入している自動車の任意保険や住宅の火災保険などの特約として、自転車事故に対応している場合もあるため、保護者に対し、確認することもお願いしています。 358 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 359 ◯4番(玉置美津恵君) 保険に加入するということは、何かあったときに責任を取るお金が、保険会社から支払われるという安心感があります。必ず加入していただきたいと思います。  私ごとですが、毎日、自転車に乗っていますので、自動車保険の特約として、自転車保険に加入しておりました。自転車は、お世話になっていた修理店がなくなったので、近所のバイク店で、年に2回、自転車の点検を行っておりました。バイク店が閉店になり、点検を白幡の自転車屋さんにお願いしたところ、ブレーキが切れかかっていて、交換しないと、大事故を起こすところでした。30年以上乗っている自転車なので、点検を欠かさず行っていたのですが、今年に入って、自転車安全整備店があることを知り、自転車安全整備店で、点検をする必要性を感じました。  自転車安全整備店とは、点検整備基準に基づいて、ブレーキは利くか、タイヤの空気圧は適正か、チェーンの張りは適切かなどのチェックポイントを、専門家の視点から点検し、速やかに整備してくれます。  点検整備を受けて、赤色TSマークを貼ってもらうと、保険が付帯されます。この赤色TSマークを貼った自転車は、傷害補償と賠償責任補償、被害者見舞金がセットになっています。賠償責任補償の限度額は1億円となっています。年齢制限もありません。簡単に言うと、自転車安全整備店で点検整備をすると、自動的に保険に入れますということです。  学校では、自転車保険に加入することを保護者にお願いしていると思いますが、自転車の点検整備の必要性は伝えていますか、お聞きします。 360 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 361 ◯教育部長(今関正典君) 学校で実施している安全に関する学習については、1学期の早い時期に、山武警察署や山武交通安全協会と連携し、交通安全教室を実施しています。学校で、多少、学年の違いはありますが、主に、小学1・2年生は歩き方について、小学3年生以上と中学1年生は自転車の乗り方について学習します。  また、中学校では、生徒の多くが自転車通学のため、学校の中で、自転車点検を実施し、自転車の整備の仕方についても学習しております。  各学校では、サドルの高さやブレーキの利き具合など、点検項目を設けて点検を行い、不備があれば、すぐに直してもらうよう、家庭と連携するなどの方法で、安全対策に努めております。 362 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 363 ◯4番(玉置美津恵君) 家庭でいろいろやってくださるということですので、声かけのほう、またよろしくお願いいたします。  実際にあった自転車事故、高額賠償事例を紹介させていただきます。平成20年6月、東京地裁、男子高校生が車道を斜めに横断、対向車線を自転車で直進してきた24歳男性会社員と衝突、言語機能の喪失等、重大な障害。9,266万円。平成25年7月、神戸地裁、坂道を下ってきた小学5年男児の自転車が、62歳女性と衝突し、歩行中の女性が意識不明となった。9,520万円。  自転車は軽車両です。運転免許は不要ですが、自動車などと同様の交通規則が定められています。子どもの自転車を見ていると、集団でかなりのスピードを出して走っています。保険に加入しているから安心ではなく、大切な子どもの命や他の人の命を守るために、家庭での点検に加えて、1年に1度は資格を持つ自転車安全整備店で点検整備をする必要性を、学校でお知らせしていただきたいと思います。  次に、観光行政について伺います。  特大サイズごみ袋の導入について。山武市は2か所のごみ処理施設を利用しているため、地域により、ごみ袋のサイズや販売枚数、ごみの出し方が違います。  市長は、ごみを出されたことはありますか。お聞きします。 364 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 365 ◯市長(松下浩明君) れいわ、玉置美津恵議員から、環境行政について、特大ごみ袋の導入についての御質問にお答えさせていただきます。  私の家では、週2回、毎回、五、六袋のごみが発生いたします。段ボール等は、資源ごみとして、別に出しておりますが、うちでは、生ごみが多く、山武郡市環境衛生組合ということで、30リットルの袋を使用しておりまして、袋いっぱいに入れますと、結構、重くなってしまいまして、そういうときには、私が出すという出番になっております。  あと、ほかのごみ等も、直接、持込みを行ったりということで、山武郡市環境衛生組合の利用に即して、ごみの処分をしているところでございます。  以上でございます。 366 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 367 ◯4番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  ここにいるほとんどの人が、ごみ出しの経験をされていると思います。市長がごみを出した、重たい袋を集積場まで持って行かれたということは聞きました。重たいものは別でしょうけれども、私は、ごみ出しの仕事は、ごみを袋に入れる仕事が9割、ごみ集積場に出す仕事が1割だと思っております。  成東地域は、令和2年6月より、特大サイズの袋ができて、どの家庭の人に聞いても、ごみが出しやすくなった、袋に入れるのが楽になった、中には特大サイズしか買いませんという人もいて、特大サイズの袋の便利さを話してくれます。大変感謝しております。  山武市はごみの焼却を禁止しています。庭で出るごみは乾燥させて、可燃ごみの袋に入れて出すしかありません。  山武、松尾、蓮沼地域にも、成東地域で評判のよい特大サイズを作れないのか、お聞きします。 368 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 369 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えをいたします。  成東地域に特大サイズの可燃ごみ袋を導入する際、山武市は、山武郡市環境衛生組合に対し、同様の特大サイズの導入について提案しております。  しかしながら、過去に横芝光町で特大サイズの可燃ごみ袋を試験導入した際、結果として、需要がなく、廃止した経緯があること、以降、管内の状況に変化がないことなどから、山武郡市環境衛生組合区域内での導入は見送られております。 370 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 371 ◯4番(玉置美津恵君) 3年前に、成東、山武、松尾、蓮沼地区を回らせていただきました。どの家庭でも、ごみ袋の話をしました。合併から13年経っても、何も変わらない、東金市のように特大サイズもできないと言うと、女性の方々は分かると共感してくれました。  成東地域で評判のよい特大サイズのごみ袋を、他の地域にも作ってもらえるよう提案いたします。 372 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 373 ◯建設環境部長(今関 務君) 山武郡市環境衛生組合に対しまして、特大サイズの可燃ごみ袋の導入について、再度検討していただくよう、要望したいと思います。 374 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 375 ◯4番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  新ごみ処理施設におけるごみ回収方法について伺います。  広報さんむ8月号掲載、新ごみ処理施設整備基本計画では、令和10年度から、山武市全域が、山武郡市環境衛生組合でごみ処理を行う予定とのことですが、ごみ袋や回収方法は、どのように考えているのかをお聞きします。 376 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 377 ◯建設環境部長(今関 務君) 令和10年度より、山武郡市環境衛生組合が市全域のごみ処理を行う予定であり、山武市内のごみ処理方法が統一されることになります。  現在、東金市外三市町清掃組合と山武郡市環境衛生組合の2か所のごみ処理施設で、ごみを処理していることもあり、成東地域と山武地域、蓮沼地域、松尾地域とでは、ごみ袋や回収方法が異なっておりますが、お互いのごみ袋や回収方法などを参考にしつつ、新しいごみ処理施設の稼働に合わせ、新たなごみ処理方法について、山武郡市環境衛生組合構成市町と協議を進めていくこととしております。  また、統一されたごみ袋や回収方法について、市民の皆様が戸惑うことのないよう、段階的に移行していきたいと考えております。 378 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 379 ◯4番(玉置美津恵君) 回収の回数が減るなど、不便になると、市民から不満が出てきます。高齢者は、回収方法が変わると、ごみ出しが理解できず、ごみが出せなくなってしまうことも考えられます。生活の質を落とさないサービスを提供していただけるよう、お願いします。  続いて、新ごみ処理施設の建設費用について伺います。  各自治体にお金がなく、補助金や市債という借金をして運営をしている現代は、周りの自治体と協力して、広域で建設費を抑えて、市民サービスを提供する時代になっています。  銚子市の東総地区クリーンセンターは、銚子市、旭市、匝瑳市の広域ごみ処理施設です。  山武市に隣接する東金市上武射田には、新ごみ処理施設ができる予定です。東金市の昨年6月議会の傍聴に行ったときのことですが、ごみ処理施設の広域連携を考えているのかという質問があり、財政状況や施設の運営面を考慮して、平成21年度、さらに平成26年度にも、新ごみ処理施設の広域化について、東金市外三市町清掃組合から山武郡市環境衛生組合へ照会したところ、いずれも広域化は困難であるとの回答でした。  さらに令和3年3月に、3度目となる広域化についての協議を山武郡市環境衛生組合に申し入れたが、残念ながら、広域化は困難との回答があったと答弁がありました。  東金市外三市町清掃組合は、財政状況や運営状況を心配して、広域連携を考えています。こんなに近い場所に、新ごみ処理施設ができるのに、なぜ1市2町で建設するのか、メリットをお聞きします。 380 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 381 ◯建設環境部長(今関 務君) ごみ処理施設の広域化による経済的な効果が期待できますが、ごみ処理施設建設候補地をめぐる混乱が発生することもあります。  山武郡市環境衛生組合は、現在の地元との良好な関係を維持し、安定したごみ処理を継続していくために、広域化を見送ったと伺っております。  また、東金市外三市町清掃組合より、過去に数回の広域化についての照会がありましたが、その都度、管理者、副管理者、組合議員による協議の結果であると伺っております。 382 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 383 ◯4番(玉置美津恵君) 分かりました。  次に、東金市、大網白里市、九十九里町の2市1町で運営する新ごみ処理施設の総事業費は約167億5,400万円、国の補助金を除くと、東金市が約65億円、大網白里市が約51億円、九十九里町が約21億円の負担となりますと、東金市議会で答弁がありました。  山武市、芝山町、横芝光町の1市2町で建設すると、幾らかかるのか、お聞きします。 384 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 385 ◯建設環境部長(今関 務君) 山武郡市環境衛生組合が計画する新ごみ処理施設の総事業費は、ごみ処理施設整備基本計画によりますと、約160億円となっております。  また、構成市町の負担金額につきましては、山武郡市環境衛生組からは、令和3年度の構成市町の負担割合で算出した場合、国の補助金を除くと、山武市は、全体の約6割に当たる約64億円、芝山町は約14億円、横芝光町は約26億円になると伺っております。 386 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 387 ◯4番(玉置美津恵君) 山武市では、ただいまの新ごみ処理施設以外にも、さんむ医療センターの建て替えや、学校給食センターの施設整備事業25億7,000万円、小中学校のGIGAスクールの端末の更新費用に7億6,000万円、さらには、成東中学校と成東東中学校の統合校建設など大型事業が続きます。  今年3月に、令和12年度までの長期財政推計が示されましたが、市税は、令和12年度には1億2,210万4,000円減、普通交付税は、人口減少に伴い、8億円減の見込みとなっています。  また、減債基金より、さんむ医療センター建替整備に係る地方債償還分として、令和6年度から令和10年度までは毎年3億円、令和11年度以降は毎年2億円を繰り入れていくとのことです。令和12年度までしか記載がないので、その先、何年続くかは分かりません。  これだけの大型事業が予定されており、市の財政運営に不安を感じています。  そこで、改めて、今後の財政の見通しについてお聞きします。 388 ◯議長(能勢秋吉君) 財政課長。 389 ◯財政課長(秋葉一徳君) 今後の財政の見通しについてお答えいたします。  本年3月にお示しした令和12年度までの10年間の財政推計においては、山武郡市環境衛生組合の新炉建設に係る負担金のほか、さんむ医療センター建替整備、学校給食センター施設整備など、今後予定される支出額の大きい事業を反映し、推計しており、給食センター整備などの建設費に係る公債費のピークは令和7年度、新炉建設や病院建設に係る負担金等のピークは令和10年度と見込んでいます。  今後、成東中学校と成東東中学校の統合校建設が加わった場合の財源といたしましては、国の補助制度や学校建設に係る地方債を活用し、財政負担の軽減を図り、その他必要な財源につきましては、基金などの繰入れにより対応してまいります。  また、今後予定される支出額の大きい事業につきましては、合併特例債の発行可能期間が令和12年度までであることから、特例債を有効活用し、行ってまいります。  なお、財政推計では、歳出については、不足のないように、歳入については、過大にならないよう試算しているため、基金残高の減少が見込まれますが、今後の財政運営に当たりましては、さらなる歳出の削減を図るとともに、基金の積み増し等により、財源を確保しながら、計画的に事業を行い、将来にわたり持続可能な財政運営に努めてまいります。 390 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 391 ◯4番(玉置美津恵君) 1市2町で新ごみ処理施設の建設を進めること、そして、このまま進めたとしても、財政見通しに問題はないということですが、市民の血税です。少ない負担で、よりよい市民サービスを提供するために、よく考えて、計画を立てていただくようお願いいたします。  次に、農業政策、飼料用米等作付転換に係る助成制度。昨年は、米価下落で、1俵、9,000円でした。1年間、手間暇をかけて育てた作物の値段が安いのは、農家の死活問題ではないでしょうか。  主食用米の作付面積を減らすため、飼料用米に補助金をつけましたが、取組状況をお聞きします。 392 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 393 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  市では、米の需要バランスの維持と稲作経営の安定を図るため、主食用米からの転換を推進しており、取組作物、面積に応じた補助金を交付しております。  令和4年産の飼料用米への作付転換面積は約437ヘクタール、取組者は191人で、令和3年産と比較して、転換面積は124ヘクタール、取組者は41人増加しております。  なお、市全体の作付転換状況は、転換面積が約782ヘクタール、取組者は251人で、令和3年産と比較して、転換面積が約91ヘクタール、取組者が20人増加しております。  令和3年産の主食用米の生産面積は、市内稲作農家の協力もありまして、前年から大きく減少しております。  しかしながら、令和3年産の米価は、新型コロナウイルスまん延防止に伴う外食産業の不振や前年からの過剰在庫により、大幅に下落した影響もあり、令和4年産においても、主食用米からの転換が拡大されたところでございます。  以上です。 394 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 395 ◯4番(玉置美津恵君) 農業再生協議会の場で、農家の方が、「補助金がつく飼料用米を、みんなで作ったら、人の食べる米はないですよ。農家をやっても、食えないので、若い人には農家を継がせられません」と発言されました。とても重い言葉でした。  館山市では、今年2月、米価下落のため、1俵、1,000円を支給する補正予算4,640万円を組みました。  市町村別の米産出額が、千葉県トップの香取市も、令和3年産主食用米の出荷者支援のため、主食用米を作付、出荷した面積に、10アール当たり2,000円を助成。水稲経営継続支援事業として、令和3年度1月補正予算で、4,100件、5,120ヘクタール分の約1億400万円を支援しました。
     他県でも、令和3年産の主食用米、米価格の大幅な下落を受けて、市町村が独自の米農家支援を行っています。  今年は、昨年度より幾らか米価が上がるのでしょうか。米価が低いようなら、山武市でも主食用米に何百円でもよいので、補助金をつけることはできませんか。そうしないと、主食用米を作る農家がいなくなると言っていた農家の方の言葉が、現実になるのではないでしょうか。農家の生産意欲を保つために必要だと思いますが、お聞きします。 396 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 397 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  令和4年産の米価は、前年より、上昇することが見込まれています。  しかしながら、稲作農家に限らず、農業者を取り巻く環境は厳しいため、御意見のとおり、農家の生産意欲を保つための支援策は必要であると考えております。稲作農家に特化した事業ではございませんが、コロナ禍における燃料費及び肥料等の価格高騰によって、生産コストが増加している市内農業者に対し、次期作への意欲の維持と農業者の負担軽減を図ることを目的とした支援金を支給する農業資材等物価高騰対策支援事業を実施いたします。  なお、本事業は、令和4年6月追加補正により予算計上し、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する事業でございます。  以上です。 398 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 399 ◯4番(玉置美津恵君) お米だけではなく、野菜、果物、花卉農家、畜産農家ともに、飼料や肥料などの資材価格が高騰する一方、価格転嫁ができません。農業経営は悪化しています。農業資材等物価高騰対策支援事業、ありがとうございます。  令和3年度は、栄養状態は豊かになり、1人1日当たり2,260キロカロリーを摂取していますが、自給率は38%で、国産食料だけになると、1人1日当たり860キロカロリーになり、戦時中の配給を下回る水準になっています。  ロシアによるウクライナ侵攻などもあり、世界の食料安全保障が揺らいでいる時代です。輸入停止などの不測の事態が起これば、たちまち食料不足が起きるのではないでしょうか。食料や飼料の輸入がなくなれば、日々の食卓に、牛乳は、4日にコップ1杯、卵は1か月に1個、肉は21日に1皿しか並ばないという試算が、新聞記事にありました。  山武市は、一次産業が盛んです。担っている人を守っていかないと、農業は成り立たなくなるのではないでしょうか。農家の高齢化で、耕作放棄地が増えていく。若い人の参入が必要だが、農家は若い人には継がせられないという、このままでは、山武市の魅力が半減していきます。  多古町では、農業希望者移住セミナーがオンラインで開催されました。ヤマトイモ農家、養豚を担う若手と座談会も行われたようです。  佐賀県では、値が安定している園芸作物を強化して、稼げる農業を実現し、新たな担い手を確保するため、県外から募った研修生が、2年間、栽培や収穫を通じてノウハウを学ぶトレーニングファームを、JAや農家と運営しています。初期費用が少なくなるように、地元自治体が農地を整備したり、JAがビニールハウスを貸し出す支援策もあります。  山武市では、若手就農者の確保をどのように考えているのか、お聞きします。 400 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 401 ◯産業振興部長(中村洋一君) 若手就農者の確保についてお答えいたします。  本市では、豊かな自然環境の下、多種多様な農産物が生産されています。しかしながら、生産者の高齢化の進展や後継者不足などにより、生産力の低下や農地の維持管理が困難な状況になることが危惧されております。  耕作放棄地発生に伴う有害鳥獣による被害の増加、コロナを契機とした生産・消費の変化など、様々な課題があることも認識しております。  農地中間管理事業による農地集積、集約を行っての経営規模拡大、若手生産者の育成等、生産者の支援を行ってもおります。  若手就農者の確保については、資金支援が主な事業となっております。新規就農者に年間150万円の農業経営開始資金を助成する事業、経営を継承した後継者による経営発展に向けた取組を支援する経営継承・発展等支援事業などがございます。  また、県が窓口になりますが、研修期間中の研修生に、約150万円の就農準備資金を助成する事業もございます。  以上です。 402 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 403 ◯4番(玉置美津恵君) この先、山武市では、農家の高齢化に加えて、肥料や農薬、燃料費の高騰が続けば、離農者が加速していくと思われます。  Uターン、Iターンなど、地方に人を呼び寄せる政策が重要になるのではないでしょうか。若者に、地域や農業の魅力を発信するイベントなどの支援を行っていただきたいと思います。  人口減少問題や自然が豊かな山武市を守っていくためにも、市として、若手農業希望者の移住や就農が軌道に乗るまでの農業支援を考えていただきたいと思います。  続いて、有害鳥獣対策について伺います。  野生動物による農作物の被害が後を絶ちません。農林水産省によると、野生鳥獣による農作物の被害額は、令和2年度に約161億円に上りました。被害の差はありますが、農作物の被害は、金銭的な問題に加えて、精神的な影響も大きいと聞いています。  山武市では、補助金制度による電気柵の設置や、わなによる捕獲をしていますが、作物の被害は減少しているのでしょうか、お聞きします。 404 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 405 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  有害獣の駆除数は増加しているものの、市内農業者や農家実行組合からの農作物被害の相談や出没報告等は減少することはなく、むしろ増加傾向にあります。特に平野部での小動物(アライグマ等)に対する相談件数が増加しております。  以上です。 406 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 407 ◯4番(玉置美津恵君) 山武地区で電気柵を見ましたが、柵の高さが低く、草刈りも行っていなかったので、効果があるのかと感じました。  正しい柵の設置、設置後の管理の指導をしているのでしょうか。お聞きします。 408 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 409 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  設置及び管理については、農業者任せになっていることが現状でございます。市から農業者へ設置及び設置後の管理の指導は行っておりません。  以上です。 410 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 411 ◯4番(玉置美津恵君) 電気柵がイノシシに効果を発揮する高さは、地面から約20センチメートル、柵の下部が掘り起こされ、進入可能になっていないか。電気柵の草刈りができているか。伸びた草が電線に接触すると、漏電して効果が低減いたします。動物の通り道となる道路を塞げているか。以上のようなことを定期的に点検・確認することが必要だと思います。  見回りをしても、柵のどこを点検するのかを分かっていないと、ただ通り過ぎるだけになってしまい、効果が発揮できません。  柵の掘り返し、動物が飛び越えた上部のたるみ、イノシシの幼獣が通り抜けられそうな破損箇所など、修繕が必要な箇所の発見など、情報共有や点検・管理マニュアルの作成が必要だと思います。  皆さんに分かりやすい写真のついたマニュアルの作成は考えられますか、お聞きします。 412 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 413 ◯産業振興部長(中村洋一君) マニュアルの作成についてお答えいたします。  有害獣被害防止防護柵等設置事業補助金を利用し、電気柵を設置する農業者に配布することで、より効果のある補助事業となるよう御提案をいただきました、写真やイラストを用いたマニュアルの作成については、実施の方向で準備を進めたいと考えます。  以上です。 414 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 415 ◯4番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  補助金を出すだけでは、効果が出ないから、また、補助金をもらって設置したいということにもなりかねません。管理をされる方が分かりやすく作業ができる手助けをお願いいたします。  また、鳥獣害対策は、1人が頑張って取り組んでも、効果が出るものではありません。地域ぐるみの対策が必要です。  黒澤徹氏という方がいますけれども、鋸南町の地域おこし協力隊として活動していた方です。退任後、農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーとして、住民と取り組む獣害対策の手法を県内外に伝える活動をしています。実際に現場で活躍している方と、勉強会などを開催することも、被害を減らす取組の一つと考えられます。  また、鋸南町では、白石町長の発案で、平成27年に狩猟エコツアーを始めて、狩猟やジビエに興味がある都市住民を獣害対策の担い手に育てています。参加者は定員の3倍以上あり、抽せんで参加者を決めているそうです。参加者の中で、移住された方も出ています。  近隣の地域の活動の中で取り入れられることがあれば、山武市でも取り組んでいただきたいと思います。 416 ◯議長(能勢秋吉君) ここで暫時休憩いたします。再開は午後3時25分といたします。              (休憩 午後 3時13分)              (再開 午後 3時22分) 417 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  玉置議員。 418 ◯4番(玉置美津恵君) 観光の振興について伺います。  魅力ある海岸づくり。  本須賀海岸は、私が引っ越してきた25年前は、道路が渋滞して、帰宅するのに、とても時間かかった思い出があります。  ブルーフラッグが承認されて、3年が経ちますが、市民が海を訪れる回数が増えたと思いますか。お聞きします。 419 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 420 ◯産業振興部長(中村洋一君) 御質問にお答えいたします。  確かに以前と比較しますと、レジャーの在り方や楽しみ方が多様化してきたことにより、海離れが進んでいることや新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、市全体の海水浴客数は減少傾向にあります。  以上です。 421 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 422 ◯4番(玉置美津恵君) 市民が訪れない海岸に、果たして観光客が訪れるでしょうか。  私は、ビーチクリーンに4回ほど参加させていただきました。その後、コロナ禍や防潮堤工事等があり、参加しないまま、現在に至っています。ビーチクリーンも、市民が海に行く理由です。  市では、ビーチクリーンの参加者を増やすために、どうすればよいのか、何か考えていますか。お聞きします。 423 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 424 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  山武市の約8キロメートルに広がる美しい海岸は、地域の宝であり、皆様とともに守っていくべきものと考えます。  次世代に、この海岸を継承していくためには、子どもから大人までが共通の認識を持ち、一緒になって活動していくことが大変重要です。  市では、海岸環境教育事業やブルーフラッグに関する出前講座などを実施し、地域の小中学生や地元の高校生に、地域の皆様には、ビーチクリーンを通して海岸環境を守っていく活動の重要性や必要性を伝える活動を行っております。  今年度は、鳴浜小学校で海岸環境教育事業を、松尾高校では出前講座を実施し、地域全体で美しい海を守ろうという意識を高める取組を推進してきました。さらに「本須賀波乗り倶楽部」というサーファーが集う団体と協力して、長年の間、毎月第1日曜日に継続的に実施しているビーチクリーンは、毎回、大勢の地域の皆様と海岸を利用する方々に参加していただいております。  また、先日は、大学生のボランティア団体による約180人規模のビーチクリーンが、市内の海岸全域で実施されました。  そのほかにも、市内小中学校、企業、ボランティアグループによるビーチクリーンが多数行われるようになっていますので、市としましては、今後もそのような活動を支援いたしまして、参加者の増加につなげていきたいと考えています。  以上です。 425 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 426 ◯4番(玉置美津恵君) ビーチクリーンの参加者を増やすだけでは、1回参加をして、終わりです。きれいな海を守ろうと参加しても、ごみを拾って、袋に入れて、はい、お疲れさまです。たまに、広報にビーチクリーンが開催されましたと掲載されるだけです。  草取りをされたことがありますか。膝や腰が痛くなって、汗は目に入るし、大変ですね。でも、きれいになった庭を見ると、やってよかったと思いますよね。  海は広いので、いくらごみを拾っても、きれいになった、やってよかったという達成感が持てません。そんなビーチクリーンですが、現在参加してくれている人のリピーターを増やすことを考えていますか。お聞きします。 427 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 428 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  ビーチクリーンに関しましては、リピーターは、もちろんのこと、活動していただける方々を、ぜひとも増やしていきたいと考えています。  市担当部局の感触といたしましては、毎月のビーチクリーンでのリピーターは確実に増加していると感じています。  また、各種団体独自のビーチクリーン、海岸清掃活動の取組が恒例行事として、定着しつつある状況にありまして、大変うれしく思っております。  参加した方々からは、山武市の美しい海岸を守る活動に協力できたことがうれしい。ごみがない美しい海岸を、私たちが守っていることを誇りに感じる。いつもサーフィンを楽しんでいる海岸をきれいに保ちたいので、参加している。美しい海岸を見ながら、家族みんなで参加できて楽しかったなど、参加者それぞれが満足感や達成感を得ながら、参加していただいていることを認識しております。  市では海岸環境を守っていく活動の重要性や必要性を伝える活動を通し、地域全体で美しい海を守ろうという意識を向上させ、さらなるリピーターを増やす活動を行っていきたいと考えています。  以上です。 429 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 430 ◯4番(玉置美津恵君) 長く物事を続けるには、達成感が必要だと感じています。私ごとですが、成東駅の清掃と挨拶運動をしています。いつもきれいにしてくれてありがとう、おはようございます、お疲れさまです、暑いけど、気をつけてねと声をかけてくださる方がいるので、4年近く続けられています。  松下市長が取り組まれた環境政策を、市民の方々に広げるには、新しく何かを取り組んでいかないと、先に進んでいきません。広報が全家庭に配布されるのですから、例えばですが、広報の表紙を、1年間、ブルーフラッグ認証の本須賀海岸特集として、ビーチクリーン参加者の写真や参加した理由、作業終了後の気持ちのインタビューやビーチクリーンをすると、海の生物に対して、どのような効果があるのか、こんなに海岸がきれいになりました、お友達を誘って参加してねなど、コメントを入れてみるのもよいと思います。  市民の皆さんが参加してくれることで、本須賀海岸が身近に感じ、掲載することで、参加者の達成感が得られると思いますが、可能でしょうか。お聞きします。
    431 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 432 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  議員のおっしゃるとおり、本須賀海岸特集として、1年間、広報の表紙を飾ることができれば、私どもも大変うれしく思いますが、広報も、様々な行事などで表紙を飾っていることから、難しいとは感じます。  しかし、可能な限り、広報の紙面を活用させていただき、ブルーフラッグの内容やビーチクリーン活動の様子などを、多くの市民の方々に知っていただけるよう、PR活動をしていきたいと考えています。  また、現在は、テレビ番組やラジオ出演等がある際に、本須賀海岸をはじめとした市内の全ての海岸が、日頃からの地域の皆様の海岸環境美化への協力と努力によって、美しい海岸と自然環境が保たれていることをPRしています。  今後はさらに、市ホームページやSNS等を効果的に活用し、美しい海岸を守るビーチクリーンの取組がさらに拡大されるよう努めていきます。  以上です。 433 ◯議長(能勢秋吉君) 玉置議員。 434 ◯4番(玉置美津恵君) ありがとうございます。可能な限り掲載されると、本当によいと思います。  1年間、広報を見ていると、話題になり、今まで知らなかった人が山武市の海岸の取組を理解してくれて、参加者は、やってよかった、また、参加しよう、参加したことがない人は、今度、参加しようかなと思うでしょう。市民にも、きれいな海、ブルーフラッグは、みんなで守っていくものだと感じてもらえると思います。  今の時代、個人で情報発信ができます。SNSで、ビーチクリーンをしました。気持ちがいいです。山武市の市民が守っている海岸です。自慢の海岸です。そんな発信が増えれば、県外から来る人も、山武市の海に行ってみようかなと思ってくれるかもしれません。  観光客に発信しなくても、市民が海に行くことで、自然に発信されていきます。まずは市民に、海に行ってみようと思う情報を発信してください。  なお、山武市の海岸について、小川一馬議員より関連質問があります。  以上で質問を終わらせていただきます。丁寧な答弁、ありがとうございました。 435 ◯議長(能勢秋吉君) 以上でれいわ、玉置美津恵議員の代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  小川一馬議員、御登壇願います。  小川議員。 436 ◯10番(小川一馬君) 皆さん、お疲れさまです。  そして、新しい教育長、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。  議席番号10番、小川一馬です。会派れいわの玉置美津恵議員の代表質問に対し、議長より、ただいま発言の許可をいただきましたので、山武市の魅力ある海岸について、関連質問をさせていただきます。  まず、はじめに、今年の夏は記録的な猛暑の夏でありましたが、残念なことに、海水浴場開設期間終了直後の8月23日、本須賀海岸で水難事故が発生し、18歳の大学生が行方不明になりました。心よりお悔やみと御冥福をお祈り申し上げますとともに、今後の安全対策につなげていただき、楽しい海と同時に、海の自然の怖さの周知をしっかりと図っていただけるよう、切にお願いいたしまして、質問に入ります。  前定例会でも、山武市の今後の海岸の在り方や海の魅力など、海岸の持つポテンシャルや様々な有効活用について、市長並びに担当部長に見解を伺いました。特に市長からは、約8キロメートルにわたる美しく豊かな海岸を有効的に活用し、海岸地域全体を盛り上げていくことは、本市の観光振興と地域経済活性化のためには必要不可欠であると考えます。  また、併せて、県が計画している蓮沼海浜公園再整備事業に関しても、地元地域の声を聞きながら、関係機関と連絡調整をしっかりと行い、持続可能な活気ある海岸を目指し、取り組んでいきますという前向きな答弁を最後にいただきました。  そこで、再度、担当部長にお願いがあります。前定例会では、山武市の一番の売り、魅力は海と海岸であり、成田空港の直下に位置し、これからのまちづくりの中で、観光振興や地域経済活性化に、今までよりももっと海や海岸を有効活用することはできないかという質問に対し、有効活用を進める上で、ごみの不法投棄や漁業権について、また、密漁や地域住民の理解など、今後の課題についての答弁がありました。その今後の課題や問題については、私もまた、次の議会に質問に立ちたいと思います。  各関係する九十九里浜及び木更津市周辺の先進地の市町村の今までの取組方や課題、または問題点について、調査研究をお願いしたいと思っていますが、いかがでしょうか。 437 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 438 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  前回の議会で、門扉のこと、潮干狩りのこと、いろいろ御質問をいただいて、関係団体とじっくりお話していきますという答弁をさせていただいたと思います。  今の御質問で、近隣の市町はどのようになっているかというところについては、今後、近隣市町等々に調査していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 439 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 440 ◯10番(小川一馬君) 突然で申し訳なかったですが、どうぞしっかりとよろしくお願いいたします。  次に、千葉県においても、蓮沼海浜公園が開業から50年が経過し、熊谷知事からは、海浜公園再整備計画が発表され、今後、県と山武市の間で協議や調整が進むことと期待を申し上げます。  蓮沼海浜公園を通る飯岡一宮バイパス、愛称名、九十九里ビーチラインですが、木戸川の河口に新たに橋を架ける計画がありますが、計画から既に半世紀が過ぎようとしております。現在の計画について伺います。 441 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 442 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えいたします。  主要地方道飯岡一宮線バイパス整備の木戸川河口部の計画についてですが、事業化に向けて、平成7年3月28日に都市計画道路として都市計画決定された後、町村合併に伴い、都市計画の見直しを行い、平成24年3月30日に蓮沼海浜公園本須賀納屋線として、都市計画決定され、現在に至っております。  以上です。 443 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 444 ◯10番(小川一馬君) 木戸川に架かる現在の緑海橋は、九十九里ビーチラインの中でも、最も古いものではないかと思います。昭和の時代を感じさせる、現在の交通事情にはマッチしない、本当に古い橋だという思いがあります。  緑海橋の今までの歴史といいますか、現状について、再度お聞きいたします。 445 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 446 ◯建設環境部長(今関 務君) 主要地方道飯岡一宮線の木戸川に架かる緑海橋について、道路管理者であります千葉県に確認したところ、現在の橋は昭和36年に完成し、その後、修繕や補強工事を行い、直近では、令和2年度に既存の橋に歩道を設置する工事が完成し、現在に至っております。  以上です。 447 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 448 ◯10番(小川一馬君) 次に、同じ時期に、合併をした隣町の横芝光町では、合併以来、一歩、一歩の積み重ねが実って、旧横芝海のこどもの国跡地から栗山川まで、近々、県道が全面開通になると思います。私は、山武市議会の1人として、大変羨ましくもあり、また、うれしくも思っております。  山武市誕生以来、前市長の時代から、議会で再三にわたり、木戸川に橋を架ける計画と地域市民の思いについて、質問と要望をしてきました。東日本大震災の翌年には、山武市議会全員で、木戸川河口の現地視察も行っております。  山武市の海岸をさらに魅力あるものにするためにも、木戸川に新しい橋が必要不可欠と言っても過言ではないと思います。  木戸川に架ける橋の事業の取組状況について伺います。 449 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 450 ◯建設環境部長(今関 務君) お答えします。  主要地方道飯岡一宮線のバイパス整備につきましては、事業主体である千葉県へ確認したところ、現在、道路事業として、小松地先から蓮沼平地先までの延長約1キロで、事業が進められており、橋梁部分を含め、道路整備に必要となる用地の取得に努めていると聞いております。 451 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 452 ◯10番(小川一馬君) 蓮沼ウォーターガーデン前の道路は、4車線で計画を進めてきていますが、今後の道路事業として、はっきりとした計画が示されておりません。  市長も、県議の時代から、木戸川に橋を架ける計画について、現状や課題について、十分認識されてきていると思います。  木戸川周辺の状況、橋を架ける計画が進まない理由や原因について、どこに問題があったかなど、市長の考えを伺います。 453 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 454 ◯市長(松下浩明君) 木戸川河口に新たな橋を架ける計画につきましては、市の観光拠点である蓮沼海浜公園と本須賀海水浴場をつなぐ都市計画道路の整備事業で、まさに重要な架け橋でございます。  これまでも、山武市長として、また、本市と九十九里町、横芝光町の1市2町により、飯岡一宮線バイパス建設促進期成同盟会として、千葉県へ強く働きかけてきたところでございます。  冒頭、議員からあったように、この事業は、周辺地域に与える影響はもちろんですが、山武市のまちづくりに大きく関係してくるものでありまして、地域の活性化には必要不可欠な事業と感じております。  引き続きですが、千葉県へ道路整備の促進等に要望をしっかりとしてまいりたいと、そのように思っております。 455 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 456 ◯10番(小川一馬君) ただいま、市長から、今後、県に要望をしっかりと進めていきたいという答弁がございました。  私が思うには、今まで計画が進んでこなかった理由の一つは、県へのお願いが足りないのではないか。同じ九十九里浜ビーチラインの中で、港の上を通るなどの問題がある九十九里町は除いて、山武市の場合は、もう、すぐにでも、橋が架けられるという状況にあると思います。  まして、蓮沼ウォーターガーデンの前は開通して、もう数十年が経っております。この間に、あと僅か1キロメートルの間の県との交渉が進んでこなかった。  一方、先ほども言わせていただきました、隣の横芝光町、最初はあまり動きが見えなかったのですが、ここに来て、どんどんスピードを上げて、来月には開通するような状況だと伺っております。  県に同じお願いをしていて、山武市だけが、どうしてこう進まないのか。再度、その辺も踏まえて、皆さんに検討していただいて、県にしっかりとお願いをしていただきたいと思います。いかがでしょうか。 457 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 458 ◯市長(松下浩明君) 開業から50年が経過する県営の蓮沼海浜公園の再整備計画の意向が、知事から示されました。蓮沼海浜公園の再整備に当たっては、それを行うときには、この橋の開通が必須との思いでありまして、必ずや地域観光の振興に大きく寄与するものと、私も捉えております。  市としても、観光協会、観光事業者、また、沿線に住まわれる方々の意見を伺いながら、この計画に地元自治体の意向が色濃く反映されるよう、要望してまいりたいと思います。  また、この九十九里海岸全域でございますけれども、これは、私どもにとっても、千葉県にとっても、九十九里浜は宝でありまして、それをいかに使って、振興策をやっていくかということが、非常に大事なものだと思っております。  特に圏央道が開通されることもありまして、その開通には、恐らく、時が間に合わなくなってしまいましたが、我々の宝である九十九里海岸を振興させて、観光などにつなげていきたいというところを常に思っています。  また、その中で、蓮沼海浜公園は、九十九里浜全体の中央に当たると思っていますので、私どもは、ここをしっかりとこれから50年の計画を立てていただきたいと思います。  そして、道路でございます。橋については、横芝光町とは規模が違ってきていたり、県もいろいろな考えがあるようでございますが、以前から、私も、橋を架けるという要望はしておりました。  4車線の中でということもありましたけれども、私は、4車線ではなくても、2車線でもいいから、とにかく開通をしてくれというお話をした経緯もあります。とにかく、抜いて、橋を架けていくことが、私とすると、大事かなと思っています。  ですので、九十九里浜活性化など、いろいろな点を線で結びながら、目的達成のために、取り組んでいきたいと思っています。  ただ、やはり、強弱があると思います。議員おっしゃるとおり、大事なところは、しっかり打っていくということ。私もそのように感じておりますので、今後とも、そういうときには、また、お越しいただいたりして、一緒に、どうぞよろしくお願いいたします。 459 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 460 ◯10番(小川一馬君) ありがとうございます。  先日、地元のお二方の県議にも、新しい橋の計画についてお願いをさせていただいたところであります。  一日も早く、木戸川に新しい橋が架かることにより、成田空港を結ぶ県道(芝山はにわ道)、さらに圏央道を経由して、蓮沼海浜公園と本須賀海岸と山武市の海岸までの幹線道路の全面開通を早急に実現するためには、関係機関の協力はもとより、山武市として、現状や課題を積極的に精査し、これからの明確なビジョンを示していただき、山武市が持っているポテンシャルを活用していく上でも、まず、市長の決断が一番重要であると私は思います。  今までにも、複数のコンサルの先生方の講演の中で、山武市の今後のポテンシャルの高さについては、皆さんに絶賛いただいてきております。どうか、オール山武で、今後、橋の建設に向けて進めていただきたいと、切に願っております。会派れいわも、全面的に協力させていただきたいと思います。  また、今、答弁をいただきましたが、早期開通に向けて、今後、何が必要で、どうしたらよいのか。また、県から、副市長もおいでになっております。ダブルで、そして、県議のお二方にも協力をいただき、本当に実現に向けて、そして、山武市の将来につながるような道路事業の行政を進めていただきたいと思います。  最後に、もう一度、市長、いかがでしょうか。もう一度、意気込みをお聞かせください。お願いいたします。 461 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 462 ◯市長(松下浩明君) 先ほどお話をしましたが、このバイパス事業をはじめ、主要幹線道路の整備事業は、地域の活性化や山武市のまちづくり、また、九十九里沿岸部の発展につながる事業であると考えております。  現時点では、蓮沼海浜公園前からも本須賀海水浴場付近までの道路計画の用地取得が済んでいるところは、蓮沼海浜公園施設の区間のみでありまして、また、東日本大震災の影響によりまして、九十九里沿岸部、また、津波対策など事業が進められ、バイパス事業などの進展が難しい状況にあったなど、いろいろな要件があります。  とにかく、あそこに関しましては、私ども山武市とすると、非常に大事なところでありますので、これからも、両県議とも協力をいただきながら、要望をし、進めてまいりたいと思います。ぜひ、また、オール山武でよろしくお願いいたします。  以上でございます。 463 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 464 ◯10番(小川一馬君) 市長、ありがとうございました。  3月議会でも、私は質問させていただきました。その時は、山武市の観光客について、コロナ前は、山武市に来ていただいている観光客は、おおよそ200万人という報道がございます。それを400万人の目標にして、1人5,000円を使っていただけると、年間約200億円の経済効果が生まれるという話もさせていただきました。  こういう道路の整備、橋の整備等々をしていただくことによって、観光客の誘致も可能になってくるのではないかとも思いますので、今後とも、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  以上で関連質問を終わります。ありがとうございました。 465 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で、小川一馬議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 466 ◯議長(能勢秋吉君) ないようですので、以上で関連質問を終了し、れいわ、玉置美津恵議員の代表質問を終わります。  以上で、本日予定した一般質問は終了いたしました。
     次の会議は、明日9月9日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 3時52分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...